「中国猛毒食品」「抗生物質漬けの中国産鶏」－。週刊誌などで中国産食品の安全性を疑問視する報道が相次いでいる。日本へは大量の中国産食品が輸入され、加工品や外食の材料にも使われている。食べても大丈夫だろうか。（平沢裕子）厳しく監視 中国で今年５月、検疫を経ていないキツネやネズミの肉を羊肉と偽ったり、病死した豚の肉を横流ししたりして販売した業者の摘発が報じられた。これらの偽装された「危険な食品（毒食品）」が日本にも輸入されているのではないかと不安に思う人は少なくない。 食の安全・安心財団（東京都港区）理事長で倉敷芸術科学大学の唐木英明学長は「中国国内の食品がどれぐらい危険かは不明だが、日本への輸出用に管理された食品は日本企業の厳しい監督の下に安全が守られている。『毒食品』を日本が輸入する可能性はほとんどない」と指摘する。 中国産だけでなく、海外の食品を日本へ輸出するには、日本の食品衛生法に適合し
3月28日 農業は地球の環境悪化の緩和に重要な役割を果たす フランス農学・獣医学・林学研究院 アグリニウム会長 マリオン・ギュー 氏 3月8日 近未来SF漫画で描かれるテクノロジーの未来 漫画家 山田胡瓜さん 12月28日 「世界中の望遠鏡が協力して中性子星合体を観測 ―重力波と光の同時観測『マルチメッセンジャー天文学』の幕開けは、何を意味するのか?」 理化学研究所仁科加速器研究センター 玉川 徹 氏 4月10日 「持続可能な食の未来へ」をテーマに「ノーベル・プライズ・ダイアログ東京2018」開催 世界中からの食の専門家が集結 「科学と社会」推進部 4月2日 《JST主催》「トップサイエンスによる社会変革への挑戦」―JSTの第2回ACCELシンポジウム開催 サイエンスポータル編集部 3月22日 第84回「日本発のデザインバイオロジー確立に向けて」 科学技術振興機構 研究開発戦略センター ラ
あまり知られていませんが、食品には元々自然界の放射性物質が 含まれています。 その一方で、事故を起こした原子力発電所から出た 放射性物質による食品の汚染が話題になっています。 食品と放射能の関係を、どう考えればよいのか……。 食品に含まれる放射性物質の新しい基準値が４月より施行されるに当たってお話し願いました。 〈聞き手〉 東北大学大学院生 齋藤 優子氏 ───────（さいとう・ゆうこ）─────── 福島市生まれ。現在、東北大学大学院博士課程にて環境政策、地域政策を学ぶ4児の母親。 倉敷芸術科学大学学長 唐木 英明氏 ────────（からき・ひであき）──────── 1941年 東京都生まれ。東京大学名誉教授、農学博士、獣医師。東京大学農学部獣医学科卒業後、同大学助手、助教授、テキサス大学ダラス医学研究所研究員を経て、東京大学教授、同大学アイソトープ総合センタ
食の安全に関するリスクコミュニケーションの重要性を社会に発信している日本学術会議副会長、唐木英明さん（６９）。その父、秀夫さんは開業医だった。６人兄弟の長男だった英明さんに、子供のときから「東大を出て医者になれ」と言い続けた。親戚にも医師が多く、英明さんも子供の頃は自分が医師になるのは当たり前だと思っていた。しかし、成長するにつれて、医師以外の道に進みたいと考えるようになる。 「明治生まれの父は家族には厳しく、私もいつもひっぱたかれた。でも患者さんには優しく、慕われていた。医者は本当にすばらしい職業だと感じた。しかし、２４時間患者のために尽くす姿を間近で見ていて、自分にはできないと思った」 大学は工学部が希望だった。しかし、父親に逆らうことはできない。言いつけに従い、医学部に進むことのできる東大理科ＩＩ類と慶応大医学部を受験、いずれも合格した。 「実は慶応に行ってもいいなら医者になろうと思
3月28日 農業は地球の環境悪化の緩和に重要な役割を果たす フランス農学・獣医学・林学研究院 アグリニウム会長 マリオン・ギュー 氏 3月8日 近未来SF漫画で描かれるテクノロジーの未来 漫画家 山田胡瓜さん 12月28日 「世界中の望遠鏡が協力して中性子星合体を観測 ―重力波と光の同時観測『マルチメッセンジャー天文学』の幕開けは、何を意味するのか?」 理化学研究所仁科加速器研究センター 玉川 徹 氏 2018年4月20日 《JST主催》『女性研究者と共に創る未来』公開シンポジウムを開催 「科学と社会」推進部 4月13日 《JST共催》『ひかり×ひと』－『情報ひろばサイエンスカフェ』で大学院生と中高生らが語り合う 「科学と社会」推進部 4月10日 「持続可能な食の未来へ」をテーマに「ノーベル・プライズ・ダイアログ東京2018」開催 世界中からの食の専門家が集結 「科学と社会」推進部 4月1
3月28日 農業は地球の環境悪化の緩和に重要な役割を果たす フランス農学・獣医学・林学研究院 アグリニウム会長 マリオン・ギュー 氏 3月8日 近未来SF漫画で描かれるテクノロジーの未来 漫画家 山田胡瓜さん 12月28日 「世界中の望遠鏡が協力して中性子星合体を観測 ―重力波と光の同時観測『マルチメッセンジャー天文学』の幕開けは、何を意味するのか?」 理化学研究所仁科加速器研究センター 玉川 徹 氏 2018年4月20日 《JST主催》『女性研究者と共に創る未来』公開シンポジウムを開催 「科学と社会」推進部 4月13日 《JST共催》『ひかり×ひと』－『情報ひろばサイエンスカフェ』で大学院生と中高生らが語り合う 「科学と社会」推進部 4月10日 「持続可能な食の未来へ」をテーマに「ノーベル・プライズ・ダイアログ東京2018」開催 世界中からの食の専門家が集結 「科学と社会」推進部 4月1
1月20日(木)14:00～16:30に埼玉会館・小ホールで埼玉県主催の「食品表示を考えるシンポジウム」が開催されました。パネルディスカッションにくらし探検くらぶの代表が出席しました。 まずは「食品の不適正表示防止に関する標語」表彰式が行われ、最優秀賞・優秀賞の方々に賞状と副賞の埼玉県産のお肉が贈られました。(じゅるる) 次に東京大学名誉教授・日本学術会議副会長・内閣府食品安全委員会専門調査会委員の唐木英明先生が「食の安全と消費者の安心について」と題した基調講演を行いました。 唐木先生はとてもわかりやすい言葉で食の安全・安心について講演してくださいました。 1. 毎日食べる食品は安全？ 2. たくさんの誤解 3. なぜ誤解をするのか？ 4. 表示の意味は？ 私たち消費者が知らずに陥っている錯覚や誤解があります。安全性の問題もデータを自分の都合に合わせて重視したり軽視したりして、勝手に「安全
財団法人医療経済研究・社会保険福祉協会が主催する第25回健康食品フォーラム「医療からみた健康食品の位置づけ」が25日、都内で開催され、医療関係者や企業関係者350名が参加した。 フォーラムでは、ホメオパシー問題で注目を集めた日本学術会議副会長の唐木英明・東京大学名誉教授が「健康食品～夢と科学の境界を超えられるか？」をテーマに講演。唐木氏は、「患者の間に伝統医療や民間医療を志向する動きが広まっている背景には、3時間待ち３分診療と揶揄（やゆ）されるように、医師が時間をかけて患者の悩みを聞き、相談できる時間をとれない医療システムに問題がある」と指摘。 また、補完代替医療の中で健康食品を利用する患者が多い点を踏まえ、「健康食品がほんとうに健康維持や疾病予防に効果があるのかどうかについては、科学的に検証した例はほとんどない。治療を受けている人が、健康食品を利用することで、どの程度、医学的、心理的効果
■情報判断には科学リテラシー必要 −−ＢＳＥ（牛海綿状脳症）問題のとき、「米国産牛肉は安全」と発言して非難されましたね 〈唐木氏は平成１６年に米国食肉輸出連合会が作成した冊子の編集監修を務め、国会で「米国産牛肉の安全性は国産牛肉と同等」とする見解を述べた。これに対して一部の市民団体が「危険な米国産牛肉を安全というのは米国の代弁者だ」と反発、食品安全委員会の担当大臣に唐木氏の罷免を求めた〉 唐木 科学者の仕事は安全を科学的に判断すること。データに基づいて「米国産牛肉は安全」という意見を発表しただけですが、「消費者の敵」と断罪されて、「米国産は危険に決まっている」というような感情的な発言をした人が「消費者の味方」として受け入れられた。 −−なるほど 唐木 食品の問題には、必ず利権がからみます。反対意見をだまらせるのに、一番効果的なのはレッテル張り。「あの人のうしろには米国がついている」「あの
■一貫性のない政府は信用されない 遺伝子組み換え作物やクローン牛、ＢＳＥ（牛海綿状脳症）の全頭検査をしていない米国産牛肉…。食品安全委員会は「食べても大丈夫」というけれど、それって本当？ 同委員会のリスクコミュニケーション専門調査会委員で、食品安全情報ネットワーク代表の唐木英明さんに食品の安全について聞いた。（文 平沢裕子） −−食の安全の専門家として、今の日本の現状をどう考えていますか？ 唐木 安全は感情ではなくデータで判断する必要があります。厚生労働省の統計では毎年２万〜３万人の食中毒患者が出て、約１０人が亡くなっています。原因は半分がフグとキノコの毒、残りが食中毒菌。こうやってみると、日本の食はかなり危険な状態にあるといえます。 −−確かに食中毒患者は多いですね 唐木 米国の食品医薬品局は食中毒の注意事項を印刷したマグネットシートを各家庭に配って注意を呼びかけている。それ以外の国でも
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