食肉加工会社「大成」の家宅捜索に入る長野県警の捜査員。偽装判明は石川県で起きた馬肉ユッケでの食中毒がきっかけだった=14日、長野県飯島町 加熱用の馬肉を生食用と偽って販売したとして、長野県警は今月、不正競争防止法違反(誤認表示)の疑いで、同県飯島町の食肉加工会社などを家宅捜索した。加熱用の肉は病原性大腸菌などで汚染されている可能性があり、生で食べるのは危険だ。ただ、馬肉の生食でこれまで重篤な食中毒はほとんどないだけに、産地では生食用馬肉の安全性を引き続きアピールしている。伝統的な食材 加熱用の馬肉を生食用と偽っていた馬肉専門加工会社「大成」は、輸入馬肉の国内シェア4割超を占める大手。同社のホームページによると、企業理念として「法令を順守し、お客さまに安心・安全な製品を提供し続ける」との旨を掲げるなどクリーンな企業イメージを打ち出していた。 同社のある長野・伊那地方は馬刺しなどの馬肉が伝統食