部下から多額の借金を重ねたとして、警視庁警察学校副校長の阿多孝治警視正(56)が24日、国家公安委員会から減給100分の10、3カ月の懲戒処分を受けた。警視庁は同日、警務部付とする人事を発表。阿多警視正は辞職した。 同庁によると、阿多警視正は麻布署長だった昨年3月〜今年2月、株取引による多額の損失を埋める目的で、署員約20人から計約2千万円を借りたという。これまでに約9割を返済したとしている。 同庁は、貸すのに応じた部下を人事面などで優遇することはなかった、と説明している。 阿多警視正は07年8月から麻布署長を務め、今年2月、警察学校副校長に就任していた。