スウェーデン王立科学アカデミーは8日、今年のノーベル物理学賞を、英国エディンバラ大学名誉教授のピーター・ヒッグス氏(84)と、ブリュッセル自由大学名誉教授のフランソワ・アングレール氏(80)の2人に贈ると発表した。ヒッグス氏は万物に質量を与える素粒子「ヒッグス粒子」の存在を理論的に予想し、アングレール氏が、素粒子が質量を持つしくみを解明した。 特集:ノーベル賞ヒッグス粒子発見、ほぼ確実(3/14) ヒッグス氏とアングレール氏はそれぞれ1964年秋に研究成果を論文に発表。二人の予測に基づき、大型加速器でヒッグス粒子を探し出す実験が続けられた。 論文発表から約半世紀後の今年3月、欧州合同原子核研究機関(CERN)が「ヒッグス粒子の発見は、ほぼ確実になった」と発表。この実験には多くの日本人科学者が参加し、今回の受賞を支えた。 素粒子の存在とその振る舞いを説明する「標準理論」では、17種類の
9月25日、トムソン・ロイターは、ノーベル賞の新たな有力候補者として、東京工業大学の大隅良典・特任教授など日本人3人を含む28人を発表。写真は昨年のノーベル賞授賞式で撮影(2013年 ロイター/Suzanne Plunkett) [25日 ロイター] - トムソン・ロイターは25日、ノーベル賞の新たな有力候補者として、東京工業大学の大隅良典・特任教授など日本人3人を含む28人を発表した。今年のノーベル賞各賞は、10月7日から発表される。 日本からは、医学・生理学のノーベル賞候補として、細胞内部での「オートファジー(自食作用)」の分子メカニズムおよび生理学的機能の解明をした功績により、大隅氏と東京大学大学院の水島昇教授の名がそれぞれ挙がっている。
スウェーデンのカロリンスカ研究所は8日、2012年のノーベル生理学・医学賞を、様々な種類の細胞に変化できるiPS細胞(新型万能細胞)を作製した京都大学iPS細胞研究所長の山中伸弥教授(50)ら2人に贈ると発表した。 体の細胞を人為的な操作で受精卵のような発生初期の状態に戻すことができることを実証し、再生医療や難病の研究に新たな可能性を開いた点が高く評価された。山中教授は、マウスのiPS細胞作製を報告した06年8月の論文発表からわずか6年での受賞となった。 日本のノーベル賞受賞者は、10年の根岸英一・米パデュー大学特別教授、鈴木章・北海道大学名誉教授(化学賞)に続いて19人目。生理学・医学賞は1987年の利根川進博士以来、25年ぶり2人目。共同受賞者は英国のジョン・ガードン博士(79)。 賞金は800万スウェーデン・クローナ(約9500万円)。授賞式は同賞の創設者アルフレッド・ノーベルの命日
劉暁波氏=ロイター 【オスロ=伊東和貴】ノルウェーのノーベル賞委員会は8日、2010年のノーベル平和賞を、中国共産党による一党独裁の見直しや言論・宗教の自由などを求めた「08憲章」を起草した中国人人権活動家で作家の劉暁波(リウ・シアオ・ポー)氏(54)に授与すると発表した。中国の人権改善や民主化に取り組む姿勢が評価された。 今回の授賞決定は、経済大国として国際社会での存在感を増す中国に対し、民主化と人権改善を強く促したものだ。ノルウェーでの報道によると、中国政府は、劉氏ら反体制派への授与が「中国とノルウェーの関係に影響を及ぼす」と委員会側に事前に圧力をかけていたとされる。今後、中国の猛烈な反発を招くのは必至だ。 同委員会は授賞理由の中で「中国は世界第2位の経済大国になったが、基本的人権の分野において責任を果たす必要がある」とした。 授賞式は12月10日にオスロである。賞金は、1千万
スウェーデンの王立科学アカデミーは6日、10年のノーベル化学賞を、根岸英一パーデュー大特別教授と鈴木章・北海道大名誉教授と、リチャード・ヘック・デラウェア大名誉教授に贈ると発表した。授賞理由は「有機合成におけるパラジウム触媒クロスカップリング」。
教鞭をとるプリンストン大学(ニュージャージー州)の研究室で取材を行った 〔PHOTO〕サミア・カーン(クルーグマン教授・以下同) 今年後半、二番底の可能性がある/日銀が「インフレなどとんでもない」と言い続ければ、日本は破産する/消費税アップのタイミングはこの大不況真っ只中の時ではない。日本はアメリカより深刻な不況にあることを理解すべきだ/財政赤字の問題を優先させれば、デフレ・スパイラルを加速させるだけである。 菅首相は一刻も早く消費税アップに向けた議論を始めたがっている。しかし、舌鋒鋭い「闘う経済学者」はこう言った。「急ぐ必要はない」と。財政再建よりも先に、日本がまずなすべきこととは―。 インタビュー/松村保孝(ジャーナリスト) 世界的な不況はこれからが本番 「日本は、アメリカよりも深刻な不況に直面しているということを、理解すべきです。もちろん、アメリカ以上に歳入を増やす必要もあります。
2009年のノーベル賞が発表され、自然科学3分野では女性3人を含む9人の受賞が決まった。医学・生理学賞と化学賞は生命現象の根源にかかわる研究が選ばれたが、創薬や新しい治療への応用も期待される。光ファイバーなど光を扱う技術が受賞対象になった物理学賞は、実用化への貢献が重視され、近年の選考傾向が浮き彫りになった。物理学賞と化学賞の対象となった分野は、日本人研究者の貢献も大きい。関連記事英米の3氏にノーベル化学賞 リボソー…ノーベル物理学賞に米3氏 光ファイバ…記事本文の続き ■医学・生理学賞 染色体を保護、テロメア機構明かす 1本の毛糸を編み込んでマフラーを作ったとき、毛糸の両端をきちんと処理しなければ、簡単に解けてしまう。DNA(デオキシリボ核酸)という長い分子を折りたたんだような構造を持つ染色体も、「テロメア」と呼ばれる末端部は特別な仕組みを備えている。その構造と機能を解明し、テロメアを維
ノルウェーのノーベル賞委員会は9日、今年の平和賞を米国のオバマ大統領に授与すると発表した。
ノーベル医学生理学賞を受けるエリザベス・ブラックバーンさん=ノーベル財団提供ノーベル医学生理学賞を受けるキャロル・グレイダーさん=ノーベル財団提供 スウェーデンのカロリンスカ医科大は5日、今年のノーベル医学生理学賞を、米カリフォルニア大のエリザベス・ブラックバーン教授、米ジョンス・ホプキンス大のキャロル・グレイダー教授、米マサチューセッツ総合病院のジャック・ゾスタク教授の3人に贈ると発表した。 染色体の末端部にあって細胞が分裂するたびに短くなるテロメアと、そのテロメアを伸ばす酵素テロメアーゼのしくみを解明したことが評価された。 賞金は1千万スウェーデンクローナ(約1億3千万円)で受賞者で分ける。授賞式は12月10日、ストックホルムである。
ノーベル物理学賞受賞が決まり、記者会見で笑顔の益川敏英・京都産業大教授=7日午後7時20分、京都市左京区の京都産業大学 ノーベル物理学賞を授賞した高エネルギー加速器研究機構の小林誠名誉教授(64)と益川敏英京都大名誉教授(68)=京都産業大教授=は「小林・益川理論」による素粒子物理学への貢献が授賞理由となった。宇宙や物質の成り立ちにかかわる根源的な現象を理論的に解明し、素粒子物理学の基礎となる「標準理論」を築いた功績が評価された。 日本人のノーベル賞受賞者は2002年の小柴昌俊氏(物理学)、田中耕一氏(化学)以来で、計14人(一緒に受賞した南部陽一郎氏は東京生まれだが、米国籍を取得しており、南部氏を入れれば15人)になった。物理学賞は故湯川秀樹氏、故朝永振一郎氏、江崎玲於奈氏、小柴氏に続く受賞。授賞式は12月10日、ストックホルムで行われる。 宇宙は約137億年前、「ビッグバン」と呼ばれる
シドニー・ブレナー理事長 世界最高水準の自然科学系大学院大学の開設を目指す独立行政法人・沖縄科学技術研究基盤整備機構(沖縄県恩納村)の理事長で、ノーベル賞受賞者のシドニー・ブレナー氏(81)が、業務で使ったという裏付けがない航空運賃を機構に公費負担させていたことが、朝日新聞の調べで分かった。 ブレナー氏は02年にノーベル医学・生理学賞を受けた分子生物学の権威。05年9月の機構設立とともに当時の小泉首相に任命されて理事長に就き、12年度の大学院大学開学を目指している。 機構の説明や内部資料によると、問題の航空券は06〜07年度に買った世界一周航空券7枚。いずれもファーストクラスで、代金の約940万円は機構が全額負担したが、うち数百万円分は業務との関連が確認できなかった。 ブレナー氏は07年7月、世界一周航空券(約150万円)を使って、米国サンディエゴ→サンフランシスコ→関西空港の経路
遺伝子機能解明に貢献したとして、今年のノーベル医学・生理学賞に、イタリア系米国人のマリオ・カペッキ米ユタ大教授のほか、2人の学者が選ばれた。イタリア有力紙、レプブリカはカペッキ教授とインタビューし、教授の波瀾(はらん)万丈の幼年期を明らかにした。 同教授は1937年に北イタリアのベローナ市で生まれ、母親はあまり家事などに関心のない反ファシスト詩人だったため、5歳の時、父親が空軍に招集されアフリカに送られ戦死する前に、ボルツァーノ南部の農家に1年間の養育費付きで預けられた。その後、母親は逮捕されてドイツの収容所に送られ、彼も1年がたって農家から追い出され孤児同然になった。 戦争末期から戦争終了直後の混乱期は、他の戦災浮浪児と一緒に、町から町へとコソ泥を働きながら飢えをしのいでいたという。1945年、路上に行き倒れていた8歳の少年は、ある町の病院に収容され、ここで米軍に救出され、我が子を捜して
【ロンドン=木村正人】ノルウェーのノーベル賞委員会は12日、2007年のノーベル平和賞を、1970年代から地球温暖化問題に取り組んでいるアル・ゴア前米副大統領(59)と国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の両者に授与すると発表した。環境分野に絡む平和賞受賞は2004年のケニア出身の女性環境保護活動家、ワンガリ・マータイさん(67)に次いで2度目だが、同分野単独での受賞は初めて。 同委員会は181の候補からゴア氏を選んだ理由について「彼はおそらく、個人の力で世界中に最も気候変動への理解を広めた人物だろう」と述べ、IPCCについては「地球温暖化と人類の活動の因果関係を広く知らしめた」と評価した。 その上で「地球温暖化は大規模な人の移動や資源争奪戦を引き起こし、将来、地域紛争や戦争の危険性を増加させる可能性がある。今、行動が必要だ」と訴えた。 ロイター通信によると、ゴア氏は「非常に光栄だ
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