このほど来日したハーバード大学名誉教授のエズラ・ヴォーゲル氏に、習近平国家主席下の中国と米中関係をどう見ているかを聞いた。ヴォーゲル氏は、欧米の学者187人が5月5日に発表した日本政府に対し第2次大戦における「過去の清算」を促す声明(日本語、英語)に名を連ねている。現在の安倍晋三政権のアジア政策と、今回の声明を発表した理由とそこに込めた思いも併せて聞いた。ちなみに同声明への賛同研究者は450人に達している。 (聞き手は、石黒 千賀子) エズラ・ヴォーゲル(Ezra Vogel)氏 ハーバード大学名誉教授 1930年米国オハイオ州生まれ。50年オハイオウェスリアン大学卒業後、米陸軍に2年間勤務し、58年米ハーバード大学にて博士号(社会学)取得。日本に加え、61年以降は中国研究にも着手。67年にハーバード大学教授、72~77年同大学東アジア研究所長、80~88年同日米関係プログラム所長、95~