
●イリヤ・カバコフ イリヤ・カバコフ作品解説 鴻野 わか菜 <大きな歴史と小さな歴史> ウクライナ出身の前衛芸術家イリヤ・カバコフ(Илья Кабаков)の略歴については、すでに『イリヤ・カバコフの芸術』沼野充義編著(五柳書院 1999年)にくわしいので、ここではごく簡単にふれるにとどめたい。 カバコフは、1933年旧ソ連のドニエプロペトロフスク市に生れ、8歳のころには戦火をのがれて、一家でウズベク、タシケントを経てサマルカンドに移住した・・・この夏、疎開先へむかう列車のなかで、カバコフは見知らぬ少年に、自慢の空気銃をだましとられ、ヒステリーの発作を起こしてしまう。43年には美術学校に入学、母親とともにモスクワに移る・・・44年冬、プレゼントの抽選でラクダの毛のセーターを当て、しばらくそればかり着ていた。美術学校卒業後は、絵本の挿絵等を描きながら、公式には発表できない作品も描きため、モ
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