中国の人口抑制政策「計画生育」に変化の兆しが出始めている。 一組の夫婦につき子供は一人までとする「一人っ子政策」は2016年1月1日に廃止された。しかし、その後の「二人っ子政策(二胎政策)」は出産人数を2人までに制限とするものであり、「計画生育」は依然として続いている。 中国の中でも少子化が著しく深刻な東北地方(黒龍江、吉林、遼寧)はこの「計画生育」の撤廃を求めてきたが、国家衛生健康委員会は2月18日にこれに対する「返答」を発表した。内容を読むと、「地方の実情に基づき模索してもかまわない」「専門家による検討が必要」といった具体性に欠けるものだったが、ネット上では「東北地方で産児制限が試験的に撤廃される」と話題となった。 その直後の20日に、「本意とは違う」と早期の実施を否定したが、「検討は必要」との認識は崩していない。 「計画生育」撤廃に向けた動きは着々と進んでいる。政策担当部門の名称も以