車同士が互いに通信し合う「車のインターネット」は予想より早く実用化されるかもしれない。 2012年8月にミシガン州アナーバーで、3000台の車が専用狭域通信(DSRC)を用いて通信し合うという実験が行われた。実験を行ったのはミシガン大学で、米国運輸省道路交通安全局が将来的に米国内の車両に対し、安全性向上のためにDSRC通信機器の搭載を義務付けるかどうかを判断するために計画されたものだった。 DSRCの搭載義務化は2013年末までに決定されることになっており、残された時間はもうほんのわずかだ。この決定によって自動車の安全性はシートベルト以来の劇的な進歩を遂げるかもしれない。同時に「車のインターネット」時代が幕を開けることになるだろう。 一方で、DSRCの義務化は連邦政府にとってとんでもない過ちとなる可能性もある。携帯電話の4G LTEに代表される競合技術の台頭によって急速に廃れつつある旧型の
