学校現場への無理難題な要求などについて研究している小野田正利・大阪大大学院教授の講演会「保護者と学校のあらたな関係づくり~学校への要望・苦情・イチャモン~」が28日、富山県砺波市文化会館で開催され、約210人が聞き入った。 読売新聞北陸支社発刊50周年を記念し、「読売文化フォーラムとやま」が主催。 小野田教授は、学校現場での調査を続け、作成に携わった大阪市教委の教師向けの手引書は、全国で注目を集めた。 カラフルなジャケットで登場した小野田教授は、ユーモアを交え、実際にあった事例を紹介。「息子が万引きをしたのは、盗みやすい場所に商品を置くのが悪い」など話した保護者を、「自子中心主義」と表現した。小野田教授は「親の理不尽な言動には、親子関係がうまくいっていないことが背景にあることが多い」と指摘した上で、「他人の子どもを幸せにする気持ちを大切にして」と語りかけた。