車内、運賃表示板上部に設置されていた車体番号が記載されたプレートが盗難。三木駅が大正6年に建てられたことを意味するプレートも盗難の危機にあったという=19日午後5時11分、兵庫県三木市・三木駅(竹川禎一郎撮影) 兵庫県三木市の第三セクター「三木鉄道」が今月末で92年の歴史に幕を閉じる。廃線を惜しんで連日、鉄道ファンらで周辺がにぎわう一方、鉄道備品の盗難被害が相次いでいる。中には工具を使って車内プレートを取り外して盗む悪質なケースも。同社の斎藤浩鉄道部長(68)は「悪質な行為が続けば警察への被害届提出も検討したい」と話している。 同鉄道は大正5(1916)年に一部区間が開業。現在は三木(三木市)−厄神(同県加古川市)間約6・6キロを結ぶ。昨年5月に廃止が正式決定された。同鉄道によると、その後カメラを手に乗車するファンが徐々に増加。休日の利用客数は約1600人と、それまでの6〜7倍で推移。平日