[ブリュッセル 15日 ロイター] -欧州連合(EU)の執行機関、欧州委員会は15日、イタリアとフィンランドの2014年予算案について、EUの財政ルールに違反する恐れがあるとの見解を示した。 フランスとスペイン、オランダについてはかろうじて同ルールを順守しているとした。 欧州委がユーロ圏加盟国の予算案を、各国議会に提出される前に審査するのはこれが初めて。EUのルールは加盟国に、政府予算が均衡または黒字になるまで財政赤字を削減し、債務を低下させることを求めており、これを明確に違反している場合は修正を要求することができる。 財政赤字をEUが上限とする対国内総生産(GDP)比3%内に抑えると同時に債務水準を低下させた低成長国に対しては、ルールの適用である程度の猶予が認められる。イタリアは欧州委に猶予を認めるよう求めたが、債務水準が上昇しているとして欧州委はこれを拒否した。 イタリア予算に