3・11東日本大震災から半年が経った。震災から数週間、現実とは思えない、信じたくない映像がニュースで流れ続けたが、現地ではニュース以上の多くの悲しみが生まれていただろう。被災地以外の多くの人々も「何もできない」という無力感に苦しんだ。東京に住む漫画家・みすこそさんもその一人だ。 「テレビを見ていると、雪が降っているなか地震や津波の被災者が、行方不明の家族を探している映像が流れていました。ネットでは福島原発で決死の作業をする作業員の話が流れていました。震災後は被災地の話を目にするたび、こらえきれずただただ大泣きするばかりでした。震災関連のニュースも日が経つにつれて減っていき、いつか被災地以外の人はこの震災のことを忘れていってしまうんじゃないかって思うと、おそろしくなってきて……」 そんな大泣きの日々が何日か続いた後、みすこそさんは「自分にできることをやろう」と動き出した。ニュースを見て感じた