フランス経済が低迷している。今年度の成長率は0.4%、来年は1%と見られている(参照)。また、現在10.2%の失業率も、さらにこれを越えていくとも見られている(参照・(参照)。 とはいえ、それをもってフランス経済が危機的な状況にあるとまで言えないのは、昨日ムーディーズがフランス国債を「Aa1」に据え置いたことからもわかる。ちなみに日本はAa3である。 フランス経済の低迷の原因についてはいろいろな議論があるが、関連して目立つのはオランド政権の迷走がある。象徴的なのは、先月25日、モントブール経済相(当時)を更迭し、内閣改造を行ったことだ。 更迭理由は、モントブール元経済相が、緊縮財政路線のオランド政権の意向に反し、緊縮財政路線の撤回を主張したことだった。ロイター記事で拾っておこう。8月26日「フランスが内閣改造、大統領は緊縮財政批判の経済相更迭へ」(参照)より。 モントブール氏は24日、20