歌手の槇原敬之さんが、漫画家の松本零士さんに「漫画『銀河鉄道999』のセリフを盗用された」と非難され、名誉を傷つけられたとして、松本さんに2200万円の損害賠償などを求めた訴訟は26日、東京高裁(中野哲弘裁判長)で、盗用を指摘したことを松本さんが陳謝することなどを条件に和解が成立した。 槇原さん側の弁護士によると、陳謝のほか、歌詞について異議を述べないことなどで合意。和解金は生じないという。 問題となったのは、槇原さん作詞作曲の「約束の場所」の歌詞の一節「夢は時間を裏切らない 時間も夢を決して裏切らない」の部分。松本さんが、漫画のセリフ「時間は夢を裏切らない、夢も時間を裏切ってはならない」の盗用だとマスコミで指摘した。 昨年12月の1審東京地裁判決は「盗用の事実は認められない」と名誉棄損を認め、松本さん側に220万円の支払いを命じていた。