投手をはじめて1年がたった。その新米投手が今、急成長の真っ最中だ。6月24日の慶応大・下級生チーム相手の練習試合で151キロを出した。すでに春の練習試合で千葉東高相手に150キロを出しているだけに、当然スカウトたちも放っておくわけにはいかない。この日も炎天下のなか、幕張通いの姿が見られた。 いま話題の中心となっているのは、県立幕張総合高校の早坂響(おと)投手(右投げ右打ち/176センチ・70キロ/3年)だ。まっすぐに加え、特にスライダーがバツグンだ。 右打者の手元から外角低目に150キロ近いキレのある速球が走っていく。バットを出す暇もなく、ただ呆然と見送るだけとなる。 今春からエースの座をつかんだ早坂は、自身の投球内容についてこう語る。 「125キロのスライダーを決め球にしています。変化球は少なくて135キロのカット(ボール)と120キロぐらいのカーブだけです、今フォークを練習中です。夏は