後半に入ったメジャーリーグ。ナンバーワン投手を決めるサイ・ヤング賞争いが熾烈を極めてきた。ナ・リーグは開幕前から史上最強の先発陣と騒がれたフィリーズの3羽烏がレースの中心。大穴は日本で助っ人としてプレーしたジャイアンツのボーゲルソン(日本時代の登録名はボーグルソン)だ。 7月25日終了時点で12勝以上しているのは3人。このうちマニエル監督率いるフィリーズのハラデーが12勝4敗でレースをリード。同僚のハメルズが僅差で追う。リーは投球回数、奪三振ともにハラデー、ハメルズにひけを取らないが、25日のパドレス戦で4回10安打5失点で7敗目(9勝)を喫して賞レースから脱落した。 フィリーズの2人を追うのがブレーブスのジャージェンス。人口15万、カリブ海に浮かぶオランダ領キュラソー島の出身で、島ではすでに英雄だ。打線の援護の少ないチームで結果を残してきた。オーナー夫妻の離婚劇をきかっけに破産したド