◆「自分はモーツァルトのことなど、何も分かっていないのではないか」という気がするのです。 はじめに少し堅苦しい話になりますがお付き合いいただければ幸いです。 私は、モーツァルトのことはこれまでに何度も書いているのですが、読み返してみると結局、何も分かっていないのではないかと思うのです。 話が少し逸れます。 私は、今までの半生でいろいろな本や講義で、非常に感銘を受けて忘れられない言葉は数多くあります。 しかし、今年、ネットで拝聴した東大名誉教授、ノーベル物理学賞受賞者、 小柴先生の講義の冒頭で、先生が仰った、 あのね。あなた方はそう思わんかも知れないけどね。立派な学者っていうのはね、「沢山のことを知っている人」じゃないの。 「知らないことがこんなに沢山あるぞ」と言うことを痛感しているのが、立派な学者なんですよ。 という言葉から受けた衝撃・感動は、私があと何年生きるのか分かりませんが、まず間違