単行本になりました 信田さよ子『〈性〉なる家族』 定価:本体1,700円+税 「おひさしぶりです」と言いたくなるほど、前回から大きく間が空いてしまった。理由は9月9日に「公認心理師」の第一回試験が実施されたからだ。今回はこの資格について触れながら、日本の心理相談・カウンセリングの現状について説明したい。それは本連載のテーマでもある性にまつわる諸問題(中でも家族における性暴力・虐待の加害・被害)の相談に大きくかかわってくると思うからだ。 公認心理師と聞いてもピンとこない方のほうが多いだろう。一言で言えば心理職の国家資格のことである。その元となる「公認心理師法」は、2015年9月9日に議員立法により成立し、9月16日に公布された。2年後の2017年9月15日に施行され、第1回公認心理師試験が今年の9月9日に実施された。この法律に関して詳しく述べることは省くが、一説によると全国で7万人近くが受験
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