「資生堂の担当さんから、『花椿』では詩を公募していることや、普通の主婦やOLさんがとても熱心に応募してくださるという話をうかがいました。『詩を書くのは、社会で見せている自分じゃないものを表現したい気持ちの表れなんだろうなぁ』と思ったので、連載に当たっては、詩を書く女の子の話にしようと、物語のアウトラインだけ考えてスタートしました」 最新号『週刊文春WOMAN vol.6 (2020夏号) 』 作者のはるな檸檬さん曰く、擬態は誰でもすること。 「言ってみれば、そのコミュニティーの中で求められている、役割やキャラクター。『あなたはこういう人でしょ』という空気やノリに合わせるのは、生きる上でのちょっとした技術で、男女関係なくやっていると思います。ただ、やり過ぎると自分も混乱する。 実は私も10代のころは擬態がめちゃめちゃ得意。ギャルっぽい子からヲタクな子までクラスのどんなグループとも普通にしゃべ