試合中にもめる小野(右)と長谷部。元浦和の2人は何度もマッチアップする機会があった【Photo:アフロ】 ボーフム対ボルフスブルクの53分。ハーフウエーラインを敵陣に少し入った右側でボーフムがFKを得た。ハイネマン監督の目の前には左サイドバックのフックスがフリーで立っていた。 「こっちへ蹴れ」。そうゼスチャーでピッチに合図を送るハイネマン。その姿が視界に入ったかどうかは分からないが、小野はピッチを横切る正確なFKをフックスへ送った。狙い済ましたフックスのクロスがハシェミアンの頭にピタリと合って、ボーフムが先制ゴールを挙げた。ハシェミアンを囲む喜びの輪から抜け出した小野とフックスがしっかりと握手した。 ボルフスブルクが反撃に出る分、もっとボーフムにスペースが生まれるはずだった。56分、小野は得意の右足スルーパスでエパレをフリーにするが、シュートはブロックされた。これからもっともっと小野が