オーストラリアのディレクション島の北岸を埋め尽くすプラスチックごみ。(PHOTOGRAPH BY SILKE STUCKENBROCK, COURTSEY OF SPRINGER NATURE) この10年で海岸の清掃活動(ビーチクリーンアップ)は世界各地で行われるようになった。ボランティアたちはたえず、拾っても拾っても漂着するプラスチックごみを掃除するという途方もない活動に取り組んでいる。しかし、オーストラリアの本島から遠く離れた島々で行われたプラスチックごみの研究によると、不本意ながら、海岸の清掃活動ではすべてのプラスチックごみを取り除けない可能性が指摘された。プラスチックごみの大半は砂の中にあり、表面からは見えないからだ。(参考記事:「太平洋ゴミベルト、46%が漁網、規模は最大16倍に」) 研究結果は、5月16日付けの学術誌「サイエンティフィック・リポーツ」に発表された。絶海の孤島で