「打ち上げ失敗 ○百億円が無駄に」――ロケットの打ち上げが失敗するたびに、このような報道が繰り返されてきた。だが、それは本当だろうか? 人工衛星はちゃんと打ち上げられないと利用できない。そういう意味では、確かに打ち上げ失敗=お金の無駄だ。しかし、決してそれだけじゃない――10月2日(日)に歴史エンタテインメント専門のCS放送局ヒストリーチャンネルにて放映予定の『日本宇宙開発史~挑み続けた男たち~』を見た後は、きっとそう思えるようになるだろう。日本の宇宙開発の黎明期、そこには何度失敗しても諦めない技術者・研究者の姿があった。 (C)JAXA 世界に誇れる日本の技術力、その結晶が「はやぶさ」 日本の宇宙開発の「集大成」とも言えるのが、昨年6月に地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」だ。小惑星の表面に着陸して、分析用のサンプルを採取、それを地球に持ち帰る(=サンプルリターン)という、あの米国です