怪談がもっとも似合う季節といえば、晩夏から秋口に掛けてではなかろうか。お盆までのうだるような暑さが過ぎ、夜ともなれば時折り涼しい風が吹く。日に日に夜は長くなっていき、あの生命の爆発を覚えていた盛夏から一転、ふと寂しさ、無常感が胸に去来する時節だ。読書の秋までにはまだ間があり、過ぎ行く夏を惜しむかのように、怪異な話の行間にしばし遊びたくなってくる。 1965年12月25日生まれ。青森県弘前市出身。大学時代、高校の同級生であった鈴木研一とハードロックバンド「人間椅子」を結成。ギターとヴォーカルを担当。1990年、デビュー。ドラムのナカジマノブは2004年に加入。一時は低迷期を経ながらも休止はせず、地道に活動を継続。2013年および2015年には、OZZFEST JAPANに出演し、近年再ブレイクの兆しを見せている。2016年、通算19枚目のアルバム『怪談 そして死とエロス』を発表。2017年に