【竹野内崇宏、山元一郎】相模原市立相原中学校の柔道部員が、外部指導者から体罰を受けたと訴えた問題。道場名では出られない大会に学校名で出場し、活躍してきた「名門」道場と、そこに指導を任せきりにした学校。持ちつ持たれつのなかで子供の安全管理が後回しになっていた。 相原中柔道部は、部員の大半が近くの相武館吉田道場の2階の寮に住民票を移して寝泊まりし、主に道場で練習を重ねている。文部科学省も「極めて珍しい」と認める環境で、問題は起こった。 同中が今月9日に取ったアンケートで、部員3人が道場で30代の男性館長に平手打ちをされたり、軽く蹴られたりしたと訴えた。「そういうことは言うなと言われた」と回答した部員もいた。 道場では2009年12月にも男性コーチが練習試合で男子部員を平手打ちし、鼓膜を破り、学校は道場に再発防止を誓わせていた。 相原中柔道部は強豪だ。08、09年には女子団体で全国大会を連覇。昇