映画「TAR/ター」ネタバレ考察・解説 TAR/ターのあらすじ (C)2022 FOCUS FEATURES LLC. 「TAR/ター」は、天才指揮者であり、ベルリンフィル初の首席女性指揮者となったリディア・ターの物語。 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団は、世界でも有数のオーケストラの1つであり、音楽会でも卓越した地位を築いている。多くの音楽家から尊敬され、愛好されているオーケストラである。 映画の中でも言及されている通り、過去は男性指揮者がほとんどで、女性指揮者もゲスト扱いであったが、近年では女性指揮者も増えている。 しかし、まだまだ男女格差はあるという状況だ。 映画の中ではミソジニー(女性蔑視)についてはあまり語られないし、特定の差別的表現にフォーカスされることはない。 今そこに当然のように在るものとして描かれている。 「TAR/ター」では、強大な権力を持つ者が男女や人種関係に関係な