19日午前4時ごろ、鹿児島県など西日本の上空で、光の塊がゆっくりと分裂しながら動いていく様子が観測された。専門家によると、中国の宇宙船が落下し、大気圏に再突入して燃え尽きたとみられる。 朝日新聞が垂…
(CNN) 米航空宇宙局(NASA)のエンジニアが、老朽化が進む探査機「ボイジャー1号」の通信を復旧させることに成功した。ボイジャーは電力供給が減って数週間にわたる停電に見舞われていたが、現在は正常に稼働している。 問題発生は10月。地球との通信に使用するボイジャーの無線通信機が、それまで使っていた「Xバンド」から、信号の弱い「Sバンド」に切り替わった。地球から最も遠い宇宙空間を飛行するボイジャーは現在、およそ249億キロ離れた未知の領域を探査している。 通信機が自動的に切り替わったのは、ヒーターを作動させるコマンドを地球から送ったところ、電力が残り少なくなったとボイジャーの搭載コンピューターが判断したためだった。 この影響でボイジャーの状態に関する情報や、ボイジャーの計器で収集された科学データなどの情報が、1カ月近くにわたって受信できなくなった。 運用チームが解決を試みた結果、無線通信機
国際宇宙ステーション(ISS)を構成するモジュールのひとつであるロシア製のズヴェズダ・サービス・モジュールにおける、ソユーズ宇宙船の乗組員とプログレス補給船がステーションにアクセスするドッキング・ポートを接続する「PrK」と呼ばれる移送トンネルでは、2019年9月から空気が漏れ続けていると問題視されています。NASAの国際宇宙ステーション諮問委員会の新委員長に就任した元宇宙飛行士のボブ・カバナ氏は、「この空気漏れの根本原因や、漏れがもたらす結果の重大さについて、アメリカとロシアは共通の認識を持っていない」といまだに原因が不明で対処に難航していることを明かしました。 NASA and Roscosmos disagree on cause and severity of ISS air leak - SpaceNews https://spacenews.com/nasa-and-rosco
地球における人工知能(AI)の未来をめぐっては様々な議論があるが、少なくとも1人の著名な宇宙生物学者は、自身が「ポスト生物的(生物以後の)知性体」と呼ぶものが、すでに宇宙の大部分に接触している可能性があるとする見解を示している。 NASAの元主任歴史学者で、『Astrobiology, Discovery and Societal Impact(宇宙生物学、発見と社会的影響)』と題した著作を執筆したスティーブン・ディックは、デンマークの首都コペンハーゲンでの取材に応じ、人類が暮らしている宇宙のタイプには3つの可能性があると指摘した。 1つ目は人類が物理的宇宙に暮らしている可能性で、ここでは生命は偶然の産物だ。2つ目は生命が広く存在している生物的宇宙。そして3つ目は、生物学的生命の大半あるいは一部がAIに移行したポスト生物的宇宙だと、ディックは説明する。宇宙は、少なくとも部分的にはポスト生物
(CNN) もし地球の天文台が宇宙からの信号を拾ったなら、地球外からのメッセージを解読するためには総力を挙げて取り組む必要がある――。地球外生命体の発見を目指す非営利団体SETI協会の手掛けるアートプロジェクトはこうしたシナリオを想定したもの。1年あまり前に宇宙から送信されたメッセージがこのほど、民間の科学者によって解明された。次の段階は意味の解釈となりそうだ。 欧州宇宙機関(ESA)は先月、火星探査機「トレース・ガス・オービター(TGO)」が発した信号について、ある親子が1年がかりで解読に成功したと発表した。 TGOは2023年5月、宇宙人が発したかのようなメッセージを含む信号を発信した。地球上の三つの天文台がこの信号を受信してローデータをネット上に公開。世界中の市民科学者がこの信号の解読に取り組んだ。 ESAは、ケン・チャフィンさんと娘のケリさんが1年近くメッセージの解読に取り組んだ結
by NASA's Marshall Space Flight Center 人間や地球、夜空の星々などを形作っている通常の物質は、宇宙に存在する物質とエネルギーのうちたった5%以下で、残りはまだ正体がわかっていないダークマターとダークエネルギーで構成されていると考えられています。全宇宙の4分の1を占めるダークマターの正体として有力視されている仮想粒子「アクシオン」の雲が、中性子星という極端な天体の周囲で生成されており、密度が十分に高ければ既存の観測技術で捉えることが可能かもしれないとする仮説が提唱されました。 Phys. Rev. X 14, 041015 (2024) - Axion Clouds around Neutron Stars https://journals.aps.org/prx/abstract/10.1103/PhysRevX.14.041015 Dark matt
ウクライナのプリピャチ近郊にあるチェルノブイリ原子力発電所の4号炉で1986年4月26日に起きた爆発事故は、いまだに人類史上最悪の原子力災害と位置づけられている。事故によって設定された半径30キロメートルの立入禁止区域は、現在も放射線レベルが高い状態が続いており、人の定住や居住が制限されている。 しかしやがて、この立入禁止区域の中で、予想外の生物が生き延びていることが、科学者によって発見された。Cladosporium sphaerospermum(クラドスポリウム・スフェロスペルマム、通称クロカビ)と呼ばれる、生存力の高い黒いカビの1種だ。 このカビは、放射線量が最も高いところでも生き延びられるようだ。事故が起きた4号炉の壁に、黒ずんだシミのようなカビがはびこっているのが観察された。 Cladosporium sphaerospermum Medmyco via Wikimedia ほと
アメリカの民間宇宙企業SpaceX(スペースX)は日本時間2024年10月13日、同社が開発中の新型ロケット「Starship(スターシップ)」による第5回飛行試験を実施しました。Starship宇宙船は宇宙空間を飛行後に大気圏へ再突入し、発射から1時間ほど後に予定通りインド洋への着水を行って飛行を終えています。 Starshipとは? Starshipは1段目の大型ロケット「Super Heavy(スーパーヘビー)」と2段目の大型宇宙船「Starship」からなる全長121mの再利用型ロケットで、打ち上げシステムとしてもStarshipの名称で呼ばれています。今回の飛行試験は2024年6月に続く5回目の無人飛行試験で、計画ではSuper Heavyブースターは発射約7分後に発射台へ帰還し、Starship宇宙船は発射約1時間5分後にインド洋の目標地点へ着水することになっていました。 関連
2024年4月、NASAはアメリカ合衆国科学技術政策局(OSTP)から「月のタイムゾーン」こと「Coordinated Lunar Time(協定月時間:LTC)」の策定を命じられました。 NASA to Develop Lunar Time Standard for Exploration Initiatives - NASA https://www.nasa.gov/solar-system/moon/nasa-to-develop-lunar-time-standard-for-exploration-initiatives/ NASA confirms it’s developing the Moon’s new time zone https://www.engadget.com/science/space/nasa-confirms-its-developing-the-moo
この画像を大きなサイズで見るPhoto by:iStock 地球のパートナーといえばもちろん月だが、今後2ヶ月間、もう1つの小さなパートナーが増えるそうだ。 それは2024年8月に発見された「2024 PT5」という小惑星だ。 『Research Notes of the AAS』(2024年9月付)に掲載された研究によれば、2024 PT5は地球の重力に捕われ、9月末から11月にかけて私たちの地球を周回することになる。 つまり地球は短い間だが、月とミニムーン(小惑星)の2つのパートナーを連れて、宇宙空間を移動するということだ。 2カ月間だけ月が2つに。地球に寄り添うミニムーン 地球に近寄ってくる小惑星の多くは、楕円を描きながら地球をぐるりと周りつつ、最終的に遠くへと飛んでいく。「2024 PT5」もまたそんな小惑星の1つだ。 2024 PT5は、NASAとハワイ大学が開発した小惑星地球衝
イーロン・マスク氏が創業した宇宙開発企業のSpaceXは、民間人による船外活動を目的とするミッション「Polaris Dawn(ポラリス・ドーン)」に取り組んでおり、現地時間の2024年9月9日には民間人の宇宙飛行士4人を乗せた宇宙船が打ち上げられました。そして現地時間の9月12日、民間の宇宙飛行士として史上初となる宇宙遊泳が実現しました。 Polaris Dawn Flight Day 3 Update Early Thursday morning at 7:58 a.m. ET, the Polaris Dawn crew successfully completed the world’s first spacewalk – also known as an extravehicular activity (EVA) – from Dragon at 732.2 km above E
千葉電波大学物理学部の研究チームは7日、星間ガスや宇宙塵(じん)が集中する空間を地球から56億7千万光年離れた場所で発見したと発表した。ガス状物質が立方体状に仕切られた狭い空間にひしめき合っている様子から、「喫煙宇宙(スペース)」と命名した。 喫煙宇宙はしちぶんぎ座の方向で見つかった。同大が打ち上げた小型X線天文衛星「うおのめ」が撮影した画像を解析したところ、一辺が30万光年ほどの立方体の内部に水素を中心とするガスや宇宙塵が集中していた。一方、その周囲には全く物質が存在しない空間が広がっていた。 同大所有のスパコン「ディープ・ホワイト」を使ったシミュレーションでも、物質が自然に立方体状に偏って分布する可能性は極めて低いことが確かめられた。宇宙の「分煙化」を進めるため、何者かが人為的に隔離した可能性が高いという。 今回の発見は、喫煙宇宙を作る技術を持った知的生命体の存在を裏付ける証拠として注
史上初となるブラックホールの撮像に成功し、これまでにM87*やいて座A*といったブラックホールの姿を捉えてきたイベントホライズンテレスコープ(EHT)のチームが、新しい周波数を用いた観測で以前より高精度かつ多色で表現された画像を公開しました。 First Very Long Baseline Interferometry Detections at 870 μm - IOPscience https://iopscience.iop.org/article/10.3847/1538-3881/ad5bdb EHT scientists make highest-resolution observations yet from the surface of Earth | ESO https://www.eso.org/public/news/eso2411/ Event Horizon T
学術誌Scientific Reportsに掲載された今回の論文では、「活動的で交信可能な文明」が存在しない状況が何を意味するかを詳細に調査し、ドレイクの式に修正を加えることを示唆している。1961年に天文学者のフランク・ドレイクが考案したドレイクの式は、天の川銀河(銀河系)内にある、人類と交信可能な知的文明の数を推定するために天文学で用いられる式だ。問題を数式化するためのもので、解は与えられていない。 ドレイクの式の因子の1つに、生命が発生した惑星で知的生命体が出現する割合(fi)がある。今回の研究ではここに、大きな海洋と大陸、そして5億年以上続いているプレートテクトニクスの必要性を考慮に入れるべきだと提案している。 銀河系内に存在する、人類と交信可能な高度知的文明の数(N)を推定するドレイク方程式(University of Texas at Dallas)
火星の岩だらけの表面の奥深くに、液体の水が蓄えられていることが、アメリカ科学アカデミー紀要で発表された研究によって明らかになった。
宇宙飛行士が将来、火星に滞在することを想定して、火星に似せた環境の施設に1年間住むNASA=アメリカ航空宇宙局の実験が終了し、NASAは、今後の宇宙探査にいかすことにしています。 この実験は、将来、宇宙飛行士が火星に滞在した場合、どのような影響があるかを調べようというもので、南部テキサス州にあるNASAのジョンソン宇宙センターでは、4人の科学者らが去年6月から、専用の実験施設の中で生活を続けてきました。 この施設には、3Dプリンターで作った実験室と寝室や、火星を想定して赤い砂を敷き詰めた空間もあり食料を自給するための野菜の栽培など、さまざまな実験が行われました。 6日、予定どおり実験が終了し、施設のドアが開けられると、4人が、およそ1年ぶりに関係者の前に姿を見せ、拍手で迎えられました。 実験に参加した生物学者のケリー・ハストンさんは、「いつの日か人類が火星に住むことを実現するための仕事の一
2024年5月8日から、太陽は巨大黒点からXクラスフレアを連発。地球を襲った強い太陽風は激しい磁気嵐を起こし、世界中で低緯度オーロラ観測フィーバーが巻き起こりました。 恒星では太陽の100倍、1000倍という巨大な磁気嵐を引き起こすスーパーフレアが観測されていますが、天文学者によりそれは太陽でも起きる可能性が指摘されています。 もしスーパーフレア級の太陽フレアが地球を直撃すると現代文明は突然終焉を迎えます。 衛星は落ち、通信は途絶え、電気系統は全て使えなくなることにより文明は一時的に18世紀レベルまで後退するとも言われています。 今回はそんな、SF映画の導入にされそうな大規模な太陽フレアの可能性について解説していきます。
今まさに、直径2310mにも及ぶ巨大小惑星「2011 UL21」が地球に向かって近づいています。 これは観測された潜在的に危険な地球近傍小惑星の中で最大級に近いサイズであり、「惑星殺し(planet killer)」と呼ばれています。 エベレスト山の倍以上ある巨大な岩塊が地球に衝突するようなことがあれば、地球は壊滅的な被害を受けることになるでしょう。 ESAによると、惑星殺しは、6月28日午前5時(日本時間)に地球に最接近し、上空約650万kmを通過するとのこと。 「2011 UL21」の規模と接近距離から、多くの天文学者や天体愛好家の注目を集めています。 このサイズの小惑星は、望遠鏡を用いれば観測できるといい、惑星殺しの観測配信なども予定され、話題の天文イベントになっています。 ‘Planet killer’ asteroid set to skim past Earth in just
このイラストのように、恒星は燃料を使い果たすと爆発する。天文学者は毎年、何千もの爆発を目撃しているが、そのほとんどは地球から比較的近い場所で起きている。ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の新しいデータから、宇宙初期の超新星が多く発見され、太古の宇宙で起きた爆発の記録が急増した。(ILLUSTRATION BY MEHAU KULYK, SCIENCE PHOTO LIBRARY) 遠く離れた超新星を観測することは、過去をさかのぼるようなものだ。超新星爆発は天文学者に、何十億年も前の宇宙がどのような姿だったかを教えてくれる。天文学者たちは現在、遠くにある宇宙初期の超新星をこれまでより10倍も多く発見しており、6月7日付けで査読前論文を投稿するサーバー「arXiv」に発表した。その中には、観測史上最も古く、最も遠い超新星が含まれる。 これらの超新星は、米航空宇宙局(NASA)のジェームズ・ウェッブ
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