北大西洋条約機構(NATO)のロブ・バウアー軍事委員長(写真)は25日、企業に対し、戦時シナリオに備えて生産・流通ラインを調整するよう求めた。3月撮影(2024年 ロイター/Ints Kalnins) [ブリュッセル 25日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)のロブ・バウアー軍事委員長は25日、企業に対し、戦時シナリオに備えて生産・流通ラインを調整するよう求めた。ロシアや中国などの国からの脅威を受けにくくするためとした。 バウアー氏はシンクタンク「欧州政策センター」のイベントで演説し、あらゆる手段が戦争に使用可能であるため、抑止するために必要なものは軍事力にとどまらないと指摘。特に欧州のエネルギー供給について言及し「われわれは(ロシア国営天然ガス企業の)ガスプロムと契約を結んだと思っていたが、実際はプーチン大統領と契約していた。中国所有のインフラや商品についても同じことが言える。