バイトの面接に落ちる・税金の支払いに追われる・取引先と揉める・慣れない新人研修を任される。そんな身近な“トラブルばかりの日常”と、斬り合い・殴り合い・銃の撃ち合い・死体処理など、“まったく身近じゃない非日常”を、絶妙なユーモアの会話劇と格闘アクションと共に描いてきた阪元裕吾監督。 2021年の『ベイビーわるきゅーれ』が大ヒットした阪元監督だが、今年の9月27日には最新作『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』の公開、そしてテレビ東京でドラマ『ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!』の放送も始まっている。 インタビューの後編では阪元監督のパーソナルな部分に迫り、令和を代表するフレッシュなバランス感覚と映像センスのルーツを紐解いた。 ©2024「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」製作委員会 逆境でもやりたいことを諦めなかった青春時代 ――高校時代は演劇部に所属していたと聞きました。納得できなかった