出血熱を引き起こすウイルスとして、フィロウイルス科のエボラウイルスとマールブルグウイルス、ラッサウイルスなどのアレナウイルス科のウイルス、ブニヤウイルス科のクリミア・コンゴ出血熱ウイルスやSFTSウイルス、ハンタウイルス、リフトバレー熱ウイルス、フラビウイルス科のデングウイルスや黄熱ウイルス、オムスク出血熱ウイルス、キャサヌル森林病ウイルス、トガウイルス科のチクングニアウイルスなどが有名である。 この中でも特にフィロウイルス科のウイルス(エボラ、マールブルグ)は致死性および感染力の面から最も危険なウイルスと評価されることが多い。 ウイルスによって様々であるが、エボラ出血熱およびマールブルグウイルスは感染したヒトや動物(サルなど)の血液や排泄物(下痢便など)に触れることによる接触感染が多い。エボラ出血熱で死亡した野生動物の肉を食べて感染したと考えられる症例もある。一般的に空気感染はしないと言