■高級マンション・ホテル建設ラッシュ ■地元「世界的リゾートに」 倶知安町とニセコ町にまたがる「ニセコ」がいま、富裕層向けのマンションやホテルの建設ラッシュに沸いている。これまでも良質なパウダースノーに魅せられたオーストラリア人らが別荘を買ってきたが、いま開発を引っ張るのは「アジア」だ。地元はこの追い風を受けて、「世界的リゾート」への飛躍を狙う。 倶知安町山田で完成間近の7階建て高級マンション。完成予想図の看板にある連絡先の電話番号は65から始まる。シンガポールだ。マレーシアの不動産開発会社「APランド」が、アジアの富裕層をターゲットに建設している。 68室あり、3ベッドルームで約140平方メートルの販売価格はインターネットの広告で1億3千万円を超す。「羊蹄山の眺望が楽しめる部屋はほとんど1億円以上」と地元の外国人不動産業者も驚く価格だ。日本人不動産業者は「そもそも、土地取引の額が