農環研ウェブ高座 「農業環境のための統計学」 第12回 「パラメトリック統計学の世界を眺める」 いまからちょうど一年前の昨年8月に始まった本連載〈農業環境のための統計学〉は、当初予定していた通り、今回をもって終わりになります。連載記事を毎回読んでいただいたみなさんにまずはお礼を申し上げなければなりません。連載初回 「前口上-統計学の世界を鳥瞰するために」 のなかで、私は読者のみなさんに次のような前口上を申し上げました: ・ データの荒海を泳ぎ切ってもどこにも 「究極の真実」 などありはしないのだ。 ・ 統計学はその時その場かぎりでの 「最良の結論」 を導く便法にすぎないのだ。 連載を終えるにあたり、一年前のこの前口上の意味するところを連載内容を振り返りながら再確認しておきましょう。 まずはじめに、第一のキーワードである 「究極の真実」 から取り上げます。この甘美な言葉は実に危険な誘惑です。
震災からようやく1年が過ぎようとしていた 今年の3月5日、案内されて、 福島県の海沿いにあるいくつかの町を訪れた。 もう、4ヵ月以上が経ってしまった。 取材を終えた日、 見たこと、聞いたこと、感じたことを 大急ぎで原稿にまとめて、 一週間後にせまる「3月11日」に掲載しようと思った。 そうでもしないと書けない、と直感したからだ。 けれども、できなかった。 落ち着いてからゆっくりまとめよう、と、 ずっと思っていたけれど、 それもうまく運ばなかった。 何度も書きかけてやめた、 あの日の福島でのこと。 なんのきっかけがあるわけでもないけれど、 やっぱり書くことにする。 冒頭にそうでも書かないと、書きはじめられない。 2012年3月5日。 震災からようやく1年が過ぎようとしていたころ。 福島はまだまだ寒く、 雪ともみぞれともつかない冷たいものが 朝からずっと降っていた。 糸井重里がツイッターを通じ
2013-05-23 てんとう虫の惨禍 おばあちゃんが言っていた、あの曲思い出そうとすると途中でサザエさん火曜日になってしまうと。 ScienceShot: Invasive Ladybug Carries Fatal Parasite - ScienceNOW アジアのテントウムシがしゃしゃり出て世界のテントウムシを絶滅の危機に陥れる話です。ヤンキー用語で「しゃしゃってんじゃねーよ」って言うの面白いよね。問題のテントウムシはナミテントウ。英名 harlequin ladybird、学名 Harmonia axyridis。てんとう虫コミックスかと思ってハーレクインだったらびっくりする。wikipedia:ナミテントウ によると、アジア原産、日中韓にいるみたいですね。 ナミテントウ(並天道虫、学名: Harmonia axyridis)は、コウチュウ目テントウムシ科の昆虫。テントウムシ
どもです。林岳彦です。息子の3DSにバーチャルコンソールの「ソロモンの鍵」を密かに入れました(まだ3面)。 さて。 前回の記事: 因果関係がないのに相関関係があらわれる4つのケースをまとめてみたよ(質問テンプレート付き) - Take a Risk:林岳彦の研究メモ につきましては沢山ブクマ等をいただき大変ありがとうございました*1。大変感謝しております。 さて。上記記事について、ublftboさんから「相関関係の定義が書かれていないのでは」(相関と因果 - Interdisciplinary)とのご指摘をいただいたきました。 ご指摘は確かにごもっともですので、今回は「相関」概念についてと、そのついでに近年に開発された"21世紀の相関(MIC)"の話について私なりに書いてみたいと思います。 (以下、ややマニア向けの話になるかもしれません。あと前回ほどではないですが、それなりに長いです。)
因果関係がないのに相関関係があらわれる4つのケースをまとめてみたよ(質問テンプレート付き) - Take a Risk: 林岳彦の研究メモ ひっそりと感想文をば。 相関関係の定義 リンク先では、因果関係の便宜的な定義がなされているけれど、相関関係の方にはそれが無かったりします。で、この種の問題においては、そもそも相関関係って何だっけ?みたいな問題意識もあると思う訳ですね。 サイコロ 独立した2つの現象に関連性が現れることは、単なる偶然によっても生じえます。もっとも単純には、「二つのサイコロを転がしたら同じ目がでた」なんてのがそれにあたります。 で、ここにある、二つのサイコロを転がしたら同じ目がでたを、相関関係と呼べるのかどうか、みたいな疑問も出てきたりするのです。2つサイコロを振ってゾロ目になる事を相関関係と表現出来るのなら、どこからどこまでの現象をそのように呼べるのだろうか、と思えてくる
日本人が長きにわたって食べてきたウナギの資源が危機的な状況にある。養殖ウナギの「原料」となる稚魚「シラスウナギ」の漁獲量の減少が著しいからだ。今季は3年連続の極度の不漁で、ウナギに絶滅の危機が迫っていると言われるまでになってきた。日本のウナギ消費がピークを迎える土用の丑の日を前に、ウナギ漁やウナギ消費の現状を探った。 第1回 乱獲で資源は危機的に、生息地破壊も一因 2012年7月12日 第2回 背景に日本の消費爆発、定着した薄利多売のビジネスモデル 2012年7月19日 第3回 外来種輸入には多くの問題、資源管理に漁獲規制が急務 2012年7月26日 第4回 さらに深まるウナギの危機 歯止めかからぬ資源減少 2013年7月11日 第5回 ウナギ取引は不透明 規制強化が不可欠に 2013年7月22日
どもっす。林岳彦です。ファミコンソフトの中で一番好きなのは『ソロモンの鍵』です*1。 さて。 今回は、因果関係と相関関係について書いていきたいと思います。「因果関係と相関関係は違う」というのはみなさまご存知かと思われますが、そこをまともに論じていくとけっこう入り組んだ議論となります。 「そもそも因果とは」とか「因果は不可知なのか」のような点について論じるとヒュームから分析哲学(様相論理)へと語る流れ(ここのスライド前半参照)になりますし、統計学的に因果をフォーマルに扱おうとするとRubinの潜在反応モデルやPearlのdo演算子やバックドア基準(ここのスライド後半参照)の説明が必要になってきます。 その辺りのガッツリした説明も徐々に書いていきたいとは考えておりますが(予告)、まあ、その辺りをいちどきに説明しようというのは正直なかなか大変です。 なので今回は、あまり細かくて遭難しそうな話には
東京電力・福島第1原子力発電所の周辺市町村で進む放射能除染作業について、産業技術総合研究所の中西準子フェローと保高(やすたか)徹生研究員らのグループがその効果と費用を分析した。国の計画通りに作業を進めても帰還ができる住民は決して多くないことがわかった。費用面では除染作業そのものより除染で生じた土壌などの保管にコストがかかる。これからの除染と住民の帰還を考えていくうえで参考になりそうだ。――除染
ページ数:608 このコンテンツを閲覧するには、FlashPlayer9以上がインストールされている必要があります。またJavascriptを有効にする必要があります。 目次 表紙 震災後一年、福島からのメッセージ 目次 動画・パワーポイント目次 戦場と化した福島医大 原爆被災地からの緊急被ばく医療初期支援の動き 大地震発生当日 大地震から2週間 2週間~4週間 ここが私の家 福島医大関係者 行動記録〈手記とメッセージ〉 学生ボランティア・研修医・看護学部からのメッセージ 私たちからのメッセージ「災害医療の現場でがんばっています!」 国際医療支援 ヨルダン王国医師団 タイ王国医療チーム そして研修は続いてゆく 福島医大のポスト3.11 大震災を経験して 智拳印 原発は不安でしたが、病院に残りました 福島県立医大の研修医が体験した大震災 福島から避難しても、何かせずにはいられませんでした 福
無料のブログサービスといえばアメブロやFC2、bloggerなどが有名です。かくいう私も忍者ブログの無料レンタルシステムを利用して当ブログを運営しています。 多くの人がこれらのメジャー系無料ブログサービスを利用していると思いますが、ここへ来て新たな無料ブログサービスが誕生しました。これはもしかしたら最強になるかもしれない。 ネットオウルがphpアプリケーションの無料クラウドサービスを開始 まずはニュース記事で概要を。 WordPressなどPHPアプリを無料で利用できるクラウドサービス、ネットオウルが提供開始 ネットオウルは2012年10月17日、オープンソースのブログプラットフォーム「WordPress」などのPHPアプリケーションを無料(広告表示付き)で利用できるクラウドサービス「PHP APPS」(写真)を提供開始した。サーバー構築や運用の知識を必要とせず、簡単なフォームを埋めるだけ
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「高木浩光@自宅の日記 - Tポイント曰く「あらかじめご了承ください」」というエントリーによってTポイントツールバーは「騙す気満々の誘導」であると指摘、その2日後にTポイントツールバーのダウンロードが一旦停止されたり、ほかにも「ダウンロード刑罰化で夢の選り取り見取り検挙が可能に」「ローソンと付き合うには友達を捨てる覚悟が必要」「武雄市長、会見で怒り露に「なんでこれが個人情報なんだ!」と吐き捨て」「やはり欠陥だった武雄市の個人情報保護条例」というように、次々とセキュリティに関して絶大な影響を与え続けてきた独立行政法人産業技術総合研究所の高木浩光(通称:ひろみちゅ)氏によるCEDEC2012の講演が、非常に秀逸な内容となっており、ゲームに限らず、スマートフォンまでも含めてそもそも「個人情報」とは一体何か?ということから、個人情報の現在の扱い、プライバシーに関して今後あるべき方向に至るまで、縦横
5年程度の間隔をおいて定期的に見直されている全国のレッドデータ改訂情報に対応する「全国レッドデータ検索システム」では、最新のレッドデータ情報を閲覧することが可能です。 わが国で公表・出版されている、国ならびに地方自治体のすべてのレッドデータブックおよびレッドリストの情報を統合したデータベースの検索、閲覧ができます。(左のボタンから検索ページへ移動します) 更新履歴 2008.09.17 | 埼玉県、奈良県のレッドデータリストを更新しました 2008.04.30 | 維管束動物、藻類、地衣類データの見直しを行いました 2008.04.30 | 環境省レッドデータを更新しました 2007.04.18 | 爬虫類、両生類データを更新しました 2007.02.02 | 「最新のレッドデータ情報」を更新しました 2007.02.02 | 「全国レッドデータ検索システム」を公開しました
先日、ダウンロードはしたものの、実はまだインストールしてないOS X Mountain Lion。 で、気になる機能等に関する記事についてのメモ。 事前準備、確認 準備っていうか、何はなくともタイムマシン。 ASCII.jp:「OS X Mountain Lion」にアップデートするその前に!|Apple Geeks iCloud関連 以前まとめたメモが以下。 今よりもっとiOS5とiCloudを使いこなすための情報をまとめてみました メモ関連 個人的にiCloudで一番使用頻度が高いのがメモ。 メモ: iPhone/iPad とメモを同期できるMac標準アプリが登場【Mountain Lion】 - iPhoneアプリのAppBank 以前から以下のようにiCloudでメモ同期してる私には必須なアプリ。iCloudの真髄はメモ同期!とさえ思える進化っぷりが神レベルな件 Safari関連
連載コラム 「生命科学の明日はどっちだ」 目次 第14回:全ての植物をフィボナッチの呪いから救い出す ロマネスコ(左)とマンデルブロ集合の一部(右) 植物にかかったフィボナッチの魔法 このオーラ全開の野菜、なんだか知ってますか。 そう、最近デパートなんかではよく見るようになったロマネスコというカリフラワーの仲間である。 一説によると、悪魔の野菜とか、神が人間を試すために作った野菜とか言われているらしい。 なんと言っても凄いのは、フラクタル構造がめちゃめちゃはっきり見えること。 まるでマンデルブロ集合みたいだ。 ね、似てるでしょう。フラクタルがこんなにはっきり見える構造物は、他には無いんじゃないかな。 この植物が面白いのは、それだけでは無い。 実の出っ張った部分をつなげていくと、らせん構造がくっきり見えてくるでしょう? そのらせんの本数を数えてみよう。 右向きのらせんと左向
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