【モスクワ=緒方賢一】モスクワを訪問中の森元首相は10日深夜(日本時間11日未明)、クレムリンでロシアのプーチン大統領と会談し、安倍首相の親書を大統領に手渡した。 ウクライナ危機の影響で日露関係が悪化した今春以降、プーチン氏が日本の要人と会談したのは初めて。 会談は約35分間行われた。森氏は会談後、記者団に対し、ウクライナ情勢の平和的な解決や、安倍首相との対話継続をプーチン氏に求めたことを明らかにした。 プーチン氏は「日本との対話はこれからもぜひ続けるし、続けなければいけない」と話し、ウクライナ問題の解決に向け努力したいとの考えを示したという。また、首相からの親書をその場で読み「ありがとう。(首相に)くれぐれもよろしく伝えてほしい」と述べた。親書について森氏は「対話は引き続きしっかりやっていきたいということが書いてあったような気がする」と説明した。 プーチン氏は、ウクライナ情勢を巡