鉄道写真の愛好家「撮り鉄」がこのところ、SNSを騒がせている。駅構内で脚立を使った列車の撮影や、駅係員に暴言を吐くなどのマナー違反がたびたび投稿され、批判を集めている。トラブルを回避しようと、自治体が専用の撮影スペースを設けたり、鉄道事業者が有料の撮影イベントを開催したりする動きも出てきている。撮り鉄のマナー違反解消に向けた各社の対応を探った。 「なに邪魔してんだよ、いい加減にしろよ」「どんだけ待ったと思ってんだよ」 8月28日、地下鉄駅構内でカメラを手にする男性が、駅係員を罵倒する様子を映した動画がTwitterに投稿された。動画には、脚立に登って列車を撮影しようとする男性を、駅係員が「危ない、やめてください」と制止する様子が捉えられている。その後、ホームに男性の罵声が響き、「脚立禁止です」「警察呼びますよ」と冷静な口調で対応を続ける駅係員の様子が記録されていた。 東京メトロによると、動
