排出する都市パリ―泥・ごみ・汚臭と疫病の時代 作者: アルフレッド・フランクラン,高橋清徳出版社/メーカー: 悠書館発売日: 2007/04/03メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (7件) を見るよく中世のフランス人は窓から便ツボの中身やゴミを捨ててたとか、たったまま床におしっこ垂れ流しとか断片的に聞けども実際は詳しく知らない*1ので読んでみた。いやあすごいよフランス人、数十年の出来事かと思いきや、数百年に渡って!何世紀にも渡り時の支配者がどれだけ「家の前は掃除しようよ」等と訴えてもダメ。ついには鞭打ちやら罰金やら言い出してもダメ。不潔さゆえに常に疫病が蔓延しバタバタ数千万人死んでもフランス人は決して改善しない。路上は人馬の糞尿、生ゴミ。セーヌ川には屠殺された牛や豚の臓物や血が常に流れ込む。それでも芸術や流行の最先端パリから離れがたい人々が考え出す、疫病の予防や治療