八犬伝の元ネタ(?)たち ・作家、作品、出版社、発行年、ジャンル、紹介の順に記載。短編や、全集に拠ったものは、各紹介文末に収録元を載せた。 ・ネタバレはなるべく少なくするようにしているが、予備知識一切なしで読みたいという方は「関連書籍(事務的羅列)」の方をご覧いただきたい。 ・作品名でアイウエオ順。 沈起鳳(しんきほう)『諧鐸』 小説 乾隆五十六年(1791年)初版とされる諷刺色の強いオカルト短編小説集。「八雲・馬琴・『諧鐸』」は、第一編の「虎の恋」(原題「虎癡」)が伏姫物語に似たストーリーを持つことを指摘している。この論文では可能性の示唆にとどめられているが、仇を倒したのが虎と知って娘の母親が娘を差し出す約束を破ろうとするのを、娘が自ら虎を受け入れ、しかし身は許さぬ部分、虎が娘を慕う描写などたしかによく似ている。 前野直彬訳『中国古典文学大系 第42巻 閲微草堂筆記 子不語 述異記 秋