首都ワシントンでも連邦職員が無料の食事やコーヒーを求めて列に並んだ(1月16日) Jonathan Ernst-REUTERS <政府閉鎖が史上最長を更新中するなか、貧困層向けのフードバンクに頼るしかない連邦職員が続出> 米連邦予算の一部失効による政府機関の一部閉鎖が1月17日、過去最長をさらに更新する27日目に突入し、自宅待機や無給状態になった全米で80万人の連邦職員の一部は食べるものにも困り、困窮者に食料を配給するフードバンクにすがるまでになっている。 米紙ニューヨーク・タイムズが1月16日に掲載した報告書によれば、一部閉鎖後は出勤日1日につき約2億ドルの給与が失われている。職員一人の平均では5,000ドルの給与を失った計算だ。 White House beginning to realize that #GovernmentShutdown is starting to seriou
世界のイノベーションセンター、シリコンバレー。アップルやグーグル、フェイスブックなどキラ星のようなテック企業が本拠を置く世界屈指のハイテクエリアである。今も世界中の頭脳を惹きつけ、破壊的なサービスやイノベーションを生み出し続けている。 そんなシリコンバレーの一角に、そのイメージにまるでそぐわない地域がある。イーストパロアルト。テスラなどがあるパロアルトと、フェイスブックが本社を置くメンロパークに囲まれた小さな町だ。 ビリオネアが数多く住む高級住宅地、パロアルトの名前こそついているが、平均所得は周辺の自治体と比べて際立って低い。最近は改善しているが、殺人やレイプ、強盗などの犯罪発生率は全米平均を大きく上回る。実際に足を運ぶと、こぎれいなテック企業の社員に混じってホームレスやドラック中毒者、元犯罪者などが徘徊している。 あまたのビリオネアを生み出しているシリコンバレーで、ここだけ取り残されたよ
もし、あなたが読み書きや計算を学べないまま大人になったとしたら、そんなことを考えたことはありますか?「教育を受ける権利」は憲法ですべての国民に保障されています。しかし、いま、小中学校にすら通えず、義務教育からこぼれ落ちてしまった若者たちがいることが、NHKの調査で明らかになりました。「平方メートルやミリリットルの意味がわからない」。「30%オフや2割引の計算ができない」。「漢字が読めず薬の飲み方がわからない」。学べないまま大人になり、生活にも支障をきたす状態。それを私たちは「学びの貧困」と呼び、その実態を取材しました。 東日本に暮らす19歳のコウスケさん(仮名)は小学2年生以降、ほとんど学校には通っていません。文字を読むことはできますが、ひらがなを書くこともままならず、漢字で書けるのは自分の名前と住所だけ、かけ算や割り算はほとんどできません。 去年、コウスケさんは配送のアルバイトを始めまし
憲法で「教育を受ける権利」が保障されている日本。国は「読み書きできない人はほとんどいない」としてきた。しかしNHKの調査で、小中学校に通えず義務教育からこぼれ落ちてしまった若者たちが少なからずいることが明らかになった。「平方メートルやミリリットルの意味が分からない」、「30%オフや2割引きの計算ができない」、「漢字が読めず薬の飲み方が分からない」。学べないまま大人になり、生活にも支障をきたす状態。それを私たちは「学びの貧困」と呼び、その実態を取材した。 読み書きが苦手、計算ができない… 「学びの貧困」の現実 東日本に住むコウスケさん(仮名)は19歳。小学2年生以降、学校には通っていない。文字は読めるが、漢字で書けるのは自分の名前と住所だけ。かけ算や割り算はほとんどできない。なぜ、コウスケさんは義務教育を全うできなかったのか。その理由を物語る痕跡が、去年まで暮らしていたアパートに残されていた
厚生労働省は7日、今年3月時点の全国の生活保護受給世帯数が164万1532世帯(概数)だったと発表した。これで2016年度の月平均は163万7183世帯になり、過去最高を更新した。65歳以上の高齢者世帯は83万7008世帯で全体の51%を占め、初めて半数を超え、高齢者の貧困が拡大を続けている。 3月の受給者数は214万5415人(同)で、同年度の月平均は214万5842人となり2年連続で減少した。 受給者数は、14年度の216万5895人をピークに減少傾向にある。一方で、受給世帯数は1993年度から24年連続で増えた。単身の高齢者世帯が増大する中、無年金・低年金や、核家族化で親族の援助が受けられない高齢者が、貧困に陥っていることが背景にあるとみられる。
朴槿恵(パククネ)前大統領の弾劾(だんがい)訴追から罷免(ひめん)、逮捕に揺れた韓国で、後任を決める大統領選が5月9日に迫っている。一連の事件では、朴前大統領の支援者チェ・スンシル被告による国政介入や利権あさりが問題になり、「持てる者」と「持たざる者」の格差が改めてクローズアップされた。大勢の「無年金老人」の問題に即効性のある処方箋(せん)はなく、困窮する高齢者が朴前大統領に向けるまなざしは複雑だ。 ソウルで高齢者の人口が最も多い北西部・恩平(ウンピョン)区。朴殷準(パクウンジュン)さん(76)は週5日、ミニバンで住宅街を回り、揚げ菓子を注文先に配達している。妻は電子部品の検査のアルバイトをして、夫婦で共に過ごす時間は1日2時間ほど。2人でそこまで働いても、年金がないため、1カ月に必要な生活費約150万ウォン(約15万円)に届かない。 韓国の65歳以上の高齢者は657万人で、総人口の13・
私は心理・教育関係に関わっていますが、あなたと同じような危惧を共有しています。 やはり心理や教育に問題を抱える人々と関わっていると、どうしてもそうした貧困問題と対峙せざるを得ず、 またそうした人々は倫理や道徳といった概念を身につける以前に生きていくだけで精一杯で、 その過程で人の心を驚くほどたやすく踏みにじったりすることが日常茶飯事です。 また、踏みにじった方も多数の踏みにじられた経験を受けた被害者であることがほとんどで、 そうした背景を理解していないととてもじゃないけれど世間で流通している「普通の常識」では携わることはできない世界です。 はてなにおいてはそうした普通の常識では測れない世界に対する理解がありそうなところだと初めのうちは思っていたのですが、 あなたの仰る通り、「価値観に対して寛容では無い」ことが散見される点が常に気がかりでした。 普通の常識では測れない世界に対する理解はありが
地域の子どもに無料か安価で食事を提供する「子ども食堂」や同様の取り組みをする場所が、5月末時点で少なくとも全国に319カ所あることが朝日新聞社の調査でわかった。子どもの貧困への関心が高まり、今年に入って開設が急増。6月以降の開設も相次いでおり、今後さらに増える見通しだ。 全国の子ども食堂を把握する組織はなく、各地の子ども食堂のネットワークや子どもの居場所づくりに取り組む団体などの情報をもとに、朝日新聞が1カ所ずつ聞き取った。困窮家庭の学習支援の場や、夜を独りで過ごすことが多い子どもの居場所などで、食事を共にする活動も数に含めた。 調査の結果、都道府県別で最も多かったのは東京で50。滋賀29、神奈川、京都、大阪が22、沖縄17と続いた。全ての都道府県に最低でも1カ所はあった。 2013年までに開設したのは21カ所だったが、この年に子どもの貧困対策法が成立。6人に1人という子どもの貧困率が14
「こども食堂」が首都圏で続々と生まれている。おなかをすかせたり、家で一人で過ごしたりしている子どもたちが、低料金や無料でご飯を食べられる。食堂を始めたい大人向けの講座も盛況。「食」を通じて子どもたちの居場所をつくる取り組みが広がっている。 「開き方」講座も 「食堂を始めたいが、どうしていいかわからない」「子どもたちにどうやって知ってもらえばいいのか」 東京都世田谷区の存明寺(ぞんみょうじ)で、この冬開かれた「こども食堂のつくり方講座」。主婦や元教師、会社経営者、地方議員……。都内や埼玉、神奈川、香川各県から参加した19人が車座になり、食堂を運営する4人の「先輩」たちに、場所の探し方やスタッフの集め方などを質問した。 講座は全国各地のこども食堂が参加する「こども食堂ネットワーク」の主催。存明寺住職の酒井義一さん(56)と妻浩美さん(50)も昨年7月に講座に参加し、同9月に「ぞんみょうじこども
安倍内閣が掲げる教育改革の目玉のひとつに、少子化対策として子育て世代の負担減を狙った、3-5歳児の幼児教育の無償化の導入をあげることができる。「OECD諸国との教育支出の比較から見る日本の教育課題 https://synodos.jp/education/1356」でも言及したように、教育支出から分析した場合、日本が抱える最大の教育課題のひとつが幼児教育に対する過少投資であることを考えても、これは歓迎されるべき教育政策である。さらに近年先進国・途上国を問わず、小学校に通い始める前の子どもたちに対する教育とケア(以下では議論の便宜上、就学前教育(*1)とする)が教育政策的に重要視されつつあり、これはその国際的な潮流とも一致するものである。 (*1)就学前教育は出生前から小学校入学までを指し、今回無償化の対象とされる幼児教育よりも対象年齢が広い。無償化の対象となる幼児教育は就学前教育の一部分で
Tammie Hagen-Noey, in her bedroom at a group home in Richmond, Va., earns $7.25 an hour at a local McDonald’s.Credit...Drew Angerer for The New York Times WASHINGTON — Is a family with a car in the driveway, a flat-screen television and a computer with an Internet connection poor? Americans — even many of the poorest — enjoy a level of material abundance unthinkable just a generation or two ago. T
NHK「クロ現」に、ひとこと言いたい■女性の貧困を取り上げた「クロ現」1月27日(月)に放送されたNHKクローズアップ現代「あしたが見えない~深刻化する″若年女性″の貧困~」という番組。 女性の貧困、特に性風俗の世界で働く貧困状態の女性にスポットライトをあてた番組で、託児所と連携した風俗店の存在など、性産業が結果的に公的なセーフティネットよりも彼女たちを支えている現実と、そこで働く女性たちの姿を描いていました。 放送を見損ねた方のために、NHKのHPにて文字おこしされたものが掲載されています。 貧困の背景にある教育の問題や公的住宅など低所得者向けの住宅政策の課題など、提起も含めて放送していて評価できる部分もありました。 しかし一方で、生活困窮されている方と普段、接している立場としては、少し違和感のある内容にもなっていました。 っていうか間違った情報が流れていたので、訂正していただければと思
携帯電話を手にしたアフリカ牧畜民、その光と影 湖中真哉 アフリカ地域研究 / 人類学 / グローバリゼーション研究 国際 #アフリカ#牧畜民#携帯電話 サヴァンナに屹立し、携帯電話で通話する牧畜民(遊牧民)マーサイの美しい戦士が描かれた巨大な看板。ケニアの首都ナイロビの路上で、それを目にするようになったのはここ数年のことである。おそらくは、「我が社の通信網ではこんな僻地でも圏内ですよ」ということを強調するための携帯電話会社の広告なのだが、たしかに印象的ではある。 近年、国内外で、アフリカ牧畜民の携帯電話利用を扱った報道をよく目にするようになった。しかし、まさか、BBCや朝日新聞でもとりあげられるようになるとは、筆者も夢にも思っていなかった。携帯電話を利用するアフリカの牧畜民、とくにマーサイの姿は、相当印象的に見えるらしく、いまや世界中の注目を集めている。筆者も、グローバリゼーションの典型例
シリコンヴァレーでは、大富豪たちがますます豊かになる一方で、貧富の差は拡大し、ホームレスが増加している。 億万長者たちの巨額の取引とは無縁のシリコンヴァレーが存在する。そこは、貧困と段ボールのテント村だ。フェイスブックやアップルの立派なビルやグーグルのキャンパスの足元にホームレスがいて、社会的不平等の代価を支払っている。この事実が、スタートアップとアメリカの未来が生まれるハイテクの世界を困惑させている。 ホームレスたちの村は、アメリカ西海岸において無視できなくなっている。カリフォルニア州のこの地域で暮らす人の経済状況をモニターしている「Joint Venture Silicon Valley」の推計によると、道端で暮らす人の数はここ数年で20%増加した。これはサンフランシスコから1kmの距離にある新しいゴールデンヴァレーで起きていることだ。 パロアルトでは、テクノロジー産業の億万長者た
日本の重要文化財が各地の寺院から盗まれ、その一部が韓国で流通している。そんな話を聞いたことがある人もいると思う。本書は主に兵庫県、鶴林寺の「絹本著色弥陀三尊像」(以下、阿弥陀三尊像)と長崎県壱岐島、安国寺の「高麗版大般若経」の行方を主に追っている。 阿弥陀三尊像を盗んだ主犯は金国鎮という男。彼は2004年に韓国国内で、日本から「絹本著色弥陀三尊像」などの古美術品を盗んだ罪により逮捕されている。この事件を追っていた著者の下に新たな情報が舞い込む。それは2011年に国鎮の息子、金秀敏が日本での重要文化財窃盗旅行の資金を稼ぐため、韓国国内で盗みを働き、逮捕されたというものだ。逮捕された金秀敏の話では、父親にそそのかされ犯行におよんだという。阿弥陀三尊像は韓国警察の捜査で、様々な経路をたどりながら、大邱市のある寺に寄付されていることが分かった。だが捜査官が寺を訪れたときには、すでに所在が分からなく
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