twitter の代替サービスとして半年ほど前に話題になったものとして,「マストドン」 (https://mstdn.jp/ 等) がある.このマストドンは,少なくとも日本の一部では,未だにそれなりに支持されているようだ.そこで当時書こうと思ったのが,今回の記事である.例によって,遅きに失しているけれども. 中谷宇吉郎の随筆に,「イグアノドンの唄」というものがある.これを読むと私はいつも寺田寅彦(中谷の師)のまさに名随筆である「団栗」を思い出して,そちらの方が傑作だとは思うのだけれども,それはさすがに酷な比較であって,この「イグアノドンの唄」も掛け値なく傑作であると言っていいだろう. 中谷宇吉郎一家は,第二次世界大戦終戦前後のころ,北海道の羊蹄(ようてい)山麓に疎開していた.そこは,有島武郎の「カインの末裔」の土地であり,中谷一家は,過酷な自然と,食糧不足に苦しめられていた. そんな状況で