Security, privacy, performance of next-generation transport protocols
SNIを用いた通信のブロッキング及び、「Encrypted SNI拡張」のブロッキングについてはIETFのTLS WGでも話題となりました((TLS) SK filtering on SNI, blocking ESNI)。 Encrypted SNIはSNIを暗号化する一方で、ClientHelloにencrypted_server_name拡張をつけます。そのため、経路上の観測者はEncrypted SNIが使われていることを検知できます。 それを回避するために、ニセのSNIをつける「Fake Server Name Indication」というdraftが提出されています。 初版のdraftであり、これから議論のあるところだとは思うが、とりあえず面白そうなので読んでみる。 Fake SNI Fake SNIを利用するサービスは事前に、偽のホスト名を公表します。DNSを利用することを想
しかし今回一般の人の目にも触れる形でSNIやHTTPSのことが報じられた結果、エンジニアも含めて明らかに技術に関して勘違いをしているのではないかと感じる発言を見ることがありました。このまま放置するのも良くないと感じているので、Q&Aという形でSNIやHTTPSに関する誤解を少しでも解ければと思います。 Q&AQ: そもそもSNIって何?以前書いた記事にも書かれているので是非読んでみてください。 簡単に説明すると、HTTPSではSSL/TLSを利用して通信が暗号化されます。なので1つのIPアドレスで複数の証明書を扱おうとした場合、最初の通信時にどの証明書を利用すればいいか分かりません。そこでSNIが必要になります。 SNIは最初の通信時に今から通信したいサーバーネーム(ドメイン名と考えてください)をサーバーに平文で渡すことで、通信したいSSL証明書を指定できます。SNIは現在の一般的なブラウ
9月6日より開催中の builderscon 2018 において、登壇の機会をいただき、インターネットのトランスポート層プロトコルについてセキュリティやプライバシーに関わる設計がどのように進めてられているか、TLS と QUIC を中心に発表しました。 QUIC のハンドシェイクプロトコルとパケット番号暗号化、TLS の Encrypted SNI 拡張は、いずれも僕が提案した機能あるいは方式が採用される予定のものなので、背景にある動機や意義を含め、整理して発表する機会をもらえたことをありがたく感じています。 聴講いただいた方々、また、スライドをご覧になる方々と、次世代プロトコルの暗号応用の手法のみならず意義を含め共有し、理解と議論を深めることができれば、これに勝る喜びはありません。 PS. QUIC のハンドシェイクプロトコルと Encrypted SNI 拡張については、以下のブログ記
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く