この記事は MICIN Advent Calendar 2024 の 24日目の記事です。 前回は菅原さんの、「MiROHAのエンジニアとして入社してみて」 でした。 はじめに 本記事では、GitHub ActionsでGoのコンテナイメージをビルド・プッシュする際のベストプラクティスを検討、紹介します。特に、キャッシュをどう設定するかに主軸を置いて展開していきます。 Goのコンテナイメージのビルド・プッシュに関する公式ドキュメント、記事などはたくさんある一方で、実際のプロダクト開発でどうCIを組めばベストなのか、計測まで行って比較検討したものは筆者の観測する限りほとんどありません。そのため、取り入れてみても思いの外改善しないな…となることが多いです。 そこで、2024年12月時点で考えうる手順をいろいろ計測しながら試してみて、ベストプラクティスを提示してみようと思います。 なお、筆者のプ
情報を発信する人のところに情報が集まることを日々実感しているので、Linuxのメモリ管理に特に詳しいわけではないのですが最近遭遇した問題について自分の理解を書いておきます。ざっと調べても同じことを書いている人を見つけられなかったので、公開には意義があると考えています。識者の方がフィードバックをくださると嬉しいです。 ※ AIの出力をベースに書いているのでいつもと少し文体が違います。 背景 要約 調査 再現の難しさ Goアプリケーションの調査 pprofによる分析 GCログの調査 Linuxの調査 Goランタイムの調査 GoのGCとTHP khugepagedの問題 Goランタイムにおける回避策 回避策の削除 max_ptes_noneのデフォルト値について MADV_NOHUGEPAGEをやめた理由 調査内容まとめ 解決策 検証 C言語 Go言語 まとめ 背景 Go言語で書かれたOSSのア
はじめに これはGo Advent Calendar 2017 - Qiitaの3日目の記事です。 当初はコンパイラの最適化を話すつもりだったのですが… GoConでParallel Compilationの話をしたからコンパイラ最適化のところをアドベントカレンダーで出そうと思ってたんだけど結構内容が濃すぎてなんか間に合わなさそうな雰囲気を感じていているのでどうしようか考えている— 井手康貴/Koki Ide (@niconegoto) 2017年12月2日 こんな感じでつらいなということになり、アンケートを行いました。 というわけで何が読みたいのかアンケート— 井手康貴/Koki Ide (@niconegoto) 2017年12月2日 その結果、上記の通りInterfaceとは何なのかの記事を書くことになりました。(異論は認めません) コンパイラ最適化に関しては30%くらい書き進めてい
Go1.21 が 2023年8月9日(JST) にリリースされ、そのリリースノートやブログが公開されています。この記事では前回の Go1.20 New Features に引き続き、Go1.21 の新機能の中から気になった機能を解説していきます。 spec Go1.20 までは、メジャーリリースの一番最初のバージョンの末尾にパッチバージョンが付いておらず、次のバージョンからはパッチバージョンが付くようになっていました。 例えば Go1.20 の最初のバージョンは go1.20 で、次のバージョンからは go1.20.1, go1.20.2, ... のようにパッチバージョンがついていました。 Go1.21 からは、一番最初のバージョンが go1.21.0 のようにパッチバージョンの .0 が付くようになります。 import している package を初期化する順序が Spec に明記さ
Gopher道場 自習室とは Gopher道場は1度に受け入れる人数に限界があり、これまで申し込み課題を元に選考を行って、選考を通過した方のみに参加して頂いていました。 しかし、どなたでも参加してほしいという思いもあり、希望するすべての方にGopher道場のコンテンツを提供するGopher道場 自習室を行うことを決めました。 Gopher道場 自習室では、以下のようなコンテンツや学びの場を提供します。 Gopher道場の講義を録画した動画(10時間以上分) Slackにおける受講者同士のコミュニティ Gopher道場卒業生による課題のレビュー(ボランティアでご協力頂いているのでベストエフォートです) Slackへの参加方法 以下のリンクからGopher道場 Slackに入り、#studyroomチャンネルにお越し下さい。 Gopher道場 Slack登録リンク 動画コンテンツ Gopher
GraphQL における N+1 問題の解決の機構として Dataloder と呼ばれるものがあるが、Go でこれを行うときは gqlgen + graph-gophers/dataloader という組み合わせがよく使われるようだ。後者は gqlgen の公式ドキュメントからも参照されているので、gqlgen を使っていれば自然とそうなりそう。 このへんの話は 【GraphQL × Go】 N+1問題を解決するgqlgen + dataloaderの実装方法とCacheの実装オプション - LayerX エンジニアブログ などに詳しい。 さて、この dataloaders ってのを普通に使ってコードを書いてみるとわかるのだけど、ロードのためのキーとして string を、ロードされた結果として interface{} を返すような実装になっている。つまり実際にデータベースにアクセスするよ
イディオマティックなGo言語の解説書。構文がシンプル、静的型付け、タイプセーフでメモリセーフ、バグが入り込みにくい、並行処理が得意、実行速度が速い……これらの魅力的な特徴を生かすためには、Go言語らしい書き方を可能にする「イディオム」を学ぶ必要があります。Go言語のイディオムをマスターすれば、効率的で読みやすいコードを書けます。本書では、Go言語の基本機能を明快かつ簡潔に説明しつつ、イディオマティックなGoコードの書き方やGoプロジェクトの設計方法を解説します。読者はベテランのGo開発者のように考える術を学べます。 関連ファイル サンプルコード 翻訳者による日本語版のサポートページ 正誤表 ここで紹介する正誤表には、書籍発行後に気づいた誤植や更新された情報を掲載しています。以下のリストに記載の年月は、正誤表を作成し、増刷書籍を印刷した月です。お手持ちの書籍では、すでに修正が施されている場合
Go 1.19が8/2に早々にリリースされました。個人的にはGo 1.19よりも楽しみだったのが、サービス間通信とIDL(インタフェース記述言語)連載の中でご紹介したgRPCのGo実装の新星、Connectのアップデートでした。そしてそれはやってきました。 詳しい内容は↑の記事を見ていただくとして、Connectがその開発元ブログの紹介記事で宣言していたのが次の2つのことでした。 Go 1.19が出たらconnect-goは1.0にして以後後方互換性を守るよ connect-webを出すよ 前者はまだ0.3だったのですが、connect-webはリリースされました。歴史のあるフロントエンドのコードジェネレータはTypeScript対応が後付けだったりするのですが、TypeScriptがファーストシチズンかつ、ネイティブというコードジェネレータなので、開発はかなりやりやすくなることが期待され
はじめに 2022年のセキュリティ・キャンプ全国大会に講師として参加しました。その際に、Goにおける脆弱性への対策はどうなっているのか調べました。この記事では、github.com/google/go-safeweb/safesqlがどのようにSQLインジェクションを防いでるのかについて解説します。 なお、@rungさんの文書を多いに参考にしております。また、セキュリティ・キャンプで用いた資料はこちらから閲覧できます。 SQLインジェクションとは? 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が公開している安全なウェブサイトの作り方を見ると、SQLインジェクションは以下のように説明されています。 データベースと連携したウェブアプリケーションの多くは、利用者からの入力情報を基にSQL文(データベースへの命令文)を組み立てています。ここで、SQL文の組み立て方法に問題がある場合、攻撃によってデータベ
これは、Goアプリケーションプロジェクトの基本的なレイアウトです。これは、コアとなるGo開発チームによって定義された公式の標準ではありませんが、Goエコシステムの中で、歴史的に共通しているプロジェクトのレイアウトパターンのセットとなっています。これらのパターンの中には、他のパターンよりも人気のあるものもあります。また、現実世界の大規模なアプリケーションに共通するいくつかのサポートディレクトリに加えて、いくつかの小さな機能強化が行われています。 Goを学ぼうとしている場合や、自分でPoCやおもちゃのプロジェクトを構築しようとしている場合、このプロジェクトレイアウトはやりすぎです。最初は本当にシンプルなものから始めてください(main.goファイルが1つあれば十分です)。プロジェクトが大きくなるにつれて、コードが適切に構造化されているかどうかが重要になることに注意してください。そうしないと、多
2020/08/15更新: 「テストの失敗をレポートしたい」と「サブテストの一部のみ実施したい」の章を追加 はじめにTIG の辻です。今回は春の入門祭りということで Go のテストに入門してみよう! という記事です。 書いた背景ですが Go の標準ライブラリのコードリーディング会で testing パッケージにチャレンジしてみましたが、難しすぎてわからん。そもそも Go のテストって何ができるんだっけ? という話になり、基本的な内容をなるべく具体例をまじえながらまとめました。 ざっとどんなことができるんだろう、という index になれば幸いです。 TipsGo に組み込まれているテストの仕組みの中に、ベンチマークに関するテストと Example テストというサンプルコード用のテストも含まれているのですが、この 2 つは対象外にします。基礎的と思われる内容から順に並べてみました。 はじめに
こんにちは!BASE BANK Sectionの松雪(@applepine1125)と清水(@budougumi0617)です。 去る2022/08/04(木)にオンラインで開催された株式会社UPSIDERさまと株式会社Kanmuさまとの合同Meetup 「Tech Meetup 〜Goで作る決済サービス〜」にBASE BANK Sectionから2名登壇しました。 upsider.connpass.com youtu.be どんなイベント? 今回のイベントはGo×決済というテーマで、開発時の工夫やこれまで直面した課題などについてGo言語を駆使してカード決済事業を行う3社がそれぞれ事例を紹介、ディスカッションするものでした。 ご一緒させていただいたUPSIDERさま、Kanmuさま改めて感謝申し上げます。ありがとうございました! 当日は参加した3社の発表と、Goや決済についてのパネルディス
package 宣言における名前付けのアプローチが、go と Java では考え方が随分違っていて面食らったので忘れないうちに書いておきます。 go 言語のテンプレート API go 言語にはテンプレーティングする API が標準で二種類あります。 text/template html/template Template という struct がそこらじゅうで出てくるのですけども、何か混ざったような印象を受けるのです。 html/templateの API はtext/templateを利用して実装しているので、ある種の重複は当然あってしかるべきなのですけども、何か違和感がありました。 コードを引っ張りだしてみます。 text/template/template.go package template import ( "fmt" "reflect" "text/template/par
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