あくまでJ-Popでいたい ――テンポがグッとスロウになると共に、グルーヴが緻密で複雑になったと思いました。 及川「ドラムとベースはいちばん大事ですし、コケると曲が死んでしまうと思っていて。そこは上手くできたんじゃないかと思っています。演奏するメンバーは大変ですけどね」 ――遅いグルーヴは難しいですよね。 及川「ヒップホップっぽい曲なんかはルーツの99年のアルバム(『Things Fall Apart』)をかなり参考にしています」 城戸「でもBPMに関しては出来上がる直前まで迷ってたよね」 及川「今回に限らず、テンポはいつもめっちゃ悩みますね。BPM92かな、93かな、とか。音楽って、その時のテンションで速く感じたり遅く感じたりすると思うんです。できるだけ、ニュートラルな気分の時に気持ち良く感じるスピードにしようと考えているんですけど」 ――それからヒップホップのニュアンスが強くなっている
