座標変換はこれまでも葉や花を描く際にしばしば用いてきたが、ここであらためて座標系と投影という観点から述べ直しておく。 まず、座標系には右手系(right-handed coordinate system)と左手系(left-handed coordinate system)がある。右手系とは、3次元空間における 右手系 (正系)とは、右手の親指、人指し指、中指を直交するように曲げたときに、親指を x 軸、人指し指を y 軸、中指を z 軸とする座標系である(それぞれの指が向いている方向が対応する軸の正の向き: 下図1)。 これに対し、左手系 とは、左手で同様なことをして定まる座標系である(下図2)。 グラフィックスの分野では、右手系はワールド座標系とも呼ばれる。これに対し、左手系は視点座標系とも呼ばれ、座標原点に視点を置いた座標系である。視点と原点の位置関係を考慮せずにすむため、図形をスク