最近TVはほとんど見ないのだが、先日たまたまNHKの「映像の世紀バタフライエフェクト」というのを見た。今更なのかもしれないが、なんだかな、という内容だった。タイトルは「毛沢東 革命と独裁」、「毛沢東の革命の原点と独裁への道のりを見つめる」というのだが、結局は毛沢東がいかにとんでもない独裁者だったかを強調して終わり*1。「革命の原点」はどこにも描かれていなかった。あるいは「革命の原点は独裁だった」とか、「革命は独裁」と言いたいのだろう。 イントロは、毛沢東の秘書だったが後に追放され文革の時期は投獄されていた李鋭の日記が死後アメリカの大学に収蔵されたが、妻が突然所有権を主張し返還をもとめ裁判を起こした事件の説明。返還要求の背後には中国政府の意向が働いているのではないかというわけだ。「毛沢東は暴力的な大衆運動を高度に発展させ、闘争に明け暮れた。完全に自由・民主・科学・法治、という普遍的価値に反す