illustration_Frits Ahlefeldt, Hiking.org_Creative Commons 2013年、日本人にとっては特別な意味を持つ富士山が日本で13個目の世界文化遺産に登録されました。 世界文化遺産の登録が決まると、メディアは「ついに日本の富士山が世界遺産になった、めでたい」というお祭りムード一色で、あちこちに富士山グッズが溢れて、多くの人が世界に認められた富士山をひと目見ようと、富士山を登る人たちが現在もどんどん増えています。 しかし、お気軽な観光地となった富士山には山小屋に荷物を運ぶためのブルドーザーが行き交い、山の山頂には自動販売機が設置されて、海外からの観光ツアーもどんどん組まれており、富士山は遠くから眺めれば、今も昔も美しい日本の象徴ですが、近寄って自分の足で歩いてみると、「負の遺産」のかたまりで、何千年という歳月をかけて引き継がれてきた日本の伝統が