今年3月下旬に開催されたフィギュアスケート世界選手権の男子シングルでは、宇野昌磨が2月の北京冬季五輪の銅メダルに続き、悲願の金メダルを獲得した。これと前後して3月15日、宇野を育てた樋口美穂子コーチが、長らく所属した「グランプリ東海クラブ」から独立し、新たなフィギュアのクラブ「LYS」の代表に就任すると報告していた。 グランプリ東海クラブは、名古屋市内の「名古屋スポーツセンター」をホームリンクとし、山田満知子コーチと二人三脚で日本人初の世界選手権優勝や五輪メダル獲得を果たした伊藤みどりをはじめ、恩田美栄、中野友加里、浅田真央、村上佳菜子など世界で活躍する選手を輩出してきた名門である。樋口コーチも選手時代より山田コーチに学び、指導者に転身後はアシスタントなどを務めながら、宇野昌磨たちの指導にあたってきた。プログラムの振付にも定評がある。山田門下からは、恩田美栄もすでに独立してやはり愛知県内で