「卵が先か、にわとりが先か」は、決定不能な問題の隠喩として用いられるとおり、遺伝学的観点などから卵とする意見がある一方、生化学的観点などからにわとりとする意見もあり、学問分野や立場により意見が分かれている。 1.『生物学の基礎はことわざにあり』 杉本正信/著 岩波書店 2018年 p.134-p.144 単細胞生物が多細胞生物へ進化し、有性生殖をおこなう生物が生まれたときに、多細胞生物の個体から卵子と精子の原型ができたので、「卵より鶏が先だった」と考えられると記載。 2.『たまご大事典』 高木伸一/著 工学社 2020年 p.188 進化上、爬虫類のたまごから鳥類の祖先が生まれたと考えられることから、たまごが先と言えると記載。 3.『雑学大全』 東京雑学研究会/編 東京書籍 2012年 p.545 2006年にイギリス人の遺伝学者、哲学者、養鶏家のチームが生物の遺伝物質は個体が生きている間
