12年に1度の兎(うさぎ)年に、出雲市大社町の出雲大社周辺の観光関係者が熱い期待を寄せる。門前の土産物店や飲食店は出雲大社の祭神・大国主命(おおくにぬしのみこと)の神話「因幡の白ウサギ」にちなみウサギの街をアピール。新型コロナウイルス禍の影響は続くが、今年は「ぴょーん」と大飛躍を願っている。 (松本直也) 因幡の白ウサギの神話では、毛を剥がされて痛みに苦しむウサギを大国主命が助けた。出雲大社参道の脇には大国主命とウサギの大きな像がある。 近年、境内には企業や団体などから奉納されたウサギの像が増えている。「平成の大遷宮」があった2013年に本殿の北に設置されてから徐々に増え、現在計66体が点在する。 出雲を舞台にしたアニメ映画「神在月のこども」に登場するウサギ「シロ」や、相撲の始祖とされる野見(のみの)宿禰(すくね)を祭る境内の神社にはまわしを巻いたウサギ、酒を造るウサギなどさまざまな像があ