レギュラーガソリンの全国平均小売価格が186円50銭と過去最高値を更新し、高騰している。兵庫県内も、全国平均は下回るが、183円10銭と高値が続く。円安の進行と原油高騰のほか、政府が価格抑制のため石油元売り会社に支給している補助金の段階的な縮小などが背景にあり、値下がりの兆候は見えない。政府は補助を拡充する方針を示したが、県内の消費者や運輸業の関係者は先行きを懸念している。 「先日、満タンにしたら1万円を超え、値上がりを実感した」。神戸市中央区のガソリンスタンド。社用車に給油する同区の男性会社員(47)がため息をつく。「普段はマイカー通勤だが、公共交通機関を使ってなるべく乗らないようにしている」という。 ガソリンの全国平均価格は16週連続で値上がりし、2008年以来15年ぶりに最高値を更新している。価格は、輸送費や価格競争などで地域差があるが、兵庫県も14週連続で上昇している。政府は、ガソ