ピント (Pinto) は、アメリカのフォード・モーターが製造・発売していたサブコンパクトカーで、1971年から1980年まで販売された。 同社の元社長であるリー・アイアコッカが開発責任者となっており、また構造上の欠陥が問題となったことで有名である。1907年以来最小のアメリカのフォード車であるピントは、北米でフォードが生産した最初のサブコンパクトカーであった。 1970年9月11日発売。当時、アメリカのコンパクトカー市場はフォルクスワーゲンや、ダットサン(日産自動車)、トヨタなどの日本車といった輸入小型車が増加していた。アメリカの自動車会社もこれらに対抗するため、従来より小さなサブコンパクトカークラスへ参入する事となり、そうして生まれたのがピントであった。通常は約43ヶ月かける開発期間を25ヶ月に短縮して市場へ投入されたが、後にこれが重大な問題となる。 当初は2ドアセダンのみのラインナッ