南極大陸にある絶海の孤島群、デンジャー諸島で人知れず密かに繁殖していたアデリーペンギンの巨大コロニーが発見された。 ここで75万組以上のつがいが確認された。総数にすると150万羽以上が生息していることとなる。この数はこの島以外の南極半島全体を合わせた数よりも多い。 前人未踏の秘境にはアデリーペンギンの巨大コロニー この発見は、わたしたちの住む地球にはまだまだ知らないことがたくさんあることを思い知らされるだけでなく、研究者に希望を与えてもくれる。これまで、気候変動のせいで、アデリーペンギンの数が急速に減少しているという危惧があったからだ。 不思議なのは、南極の北西端沖に位置するこの孤島群が、150万羽ものペンギンの棲み処になっているなどとはこれまで誰も考えもしなかったことだ。 「つい最近まで、デンジャー諸島がペンギンの重要な生息地だとは知られていなかった」と言うのはストーニー・ブルック大学の