毎日暑い日が続いているのですが、今年は訳あって避暑には行けずじまい。そんな中で読んだのがこの本、「ビジネスを育てる」。ビジネス書というものをほとんど読まない私が、一見ビジネス書風に見える本を手にしたのは、この本がオルタナのようなスモールビジネスの起業に当たってとても参考になる、かつ勇気を与えてくれるものだからです。 中でも新鮮だったのが、スモールビジネスにとって常に悩みの種でもある「お金」についての考え方。だって、 「お金がありすぎることは、足りないより悪い」 と言うのですから。お金がありすぎると浪費するからかなあ、など何となく分かるような気がする反面、足りないのはやはりまずかろうと思うのです。それでも、筆者は足りないよりもありすぎるほうが悪い、と言います。 それはなぜか。簡単に言ってしまえば、お金で制約があるほうがスタッフの間から自然に新しいアイデアが生まれ、それが結果として顧客の共感を